声優さんと映画とアニメと
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2006年08月26日(土) 吹き替えの醍醐味を堪能

今週は水曜あたりから少し頭痛など不調でしたが、どうも喘息が原因だったみたいで、薬を使っていながらも症状がかなり悪化してしまい、とうとう今日はひさしぶり(4月末以来)の点滴に行ってきました。午後はだるかったのですが、夜には回復。酸素不足で頭痛がしてたみたいです。今はおかげさまで爽快。

そんなこんなで、ソファに寝転がりながらTV三昧の一日でした。
いろいろぼぉっとしながら見てたので、いい加減なのも有ります。

「太陽の黙示録」の特番#1,#2(各10分ぐらい)
かわぐちかいじさんの作品コンセプトや思い入れをご自身が語るインタビューを挟んで、全然作画できてないのによくぞこんな宣伝を作ったと言わんばかりの、原作取り込み画像満載。しかもアニメシーンが原作シーンと被り、その質感がアップするも原作の雰囲気をまったく損なわず寸蓋違わぬアニメ化に、本編への期待が高まります。やってくれるのか?どこまで!!
この特番と、たまにWOWOWを見てると(放送が開始している同じく15周年記念作品の「シュバリエ」と交互で)30秒スポットも流れてますが、こちらの方が作画が進んでいるのかアニメシーンが多い。セリフに音が入ってないですが、効果音がついていて、CG画像もなかなか迫力。地上波やキッズなどのCSに落ちるのも時間の問題かとは思いますが、楽しみな作品です。

そうそう月刊デジタルTVガイドという雑誌を買ったら、他のキャストも書いてありました。相変わらず役名は判りませんが・・・かなり外画なキャストで渋いです。

松田洋治、小山力也、森川智之、原康義、稲垣隆史、内田直哉、
大久保祥太郎、佐々木梅治、野沢由香里、久保田民絵


「アンジェリーク」(何話?)
賢雄さん大活躍の回。あまりのオスカーの格好良さに、他の守護聖が可哀相なぐらい、いいのかこんなに差別して・・・しかしエンジュの方は脈無し?むしろ守護聖がみんなエンジュにお熱あげ過ぎで、見ていて赤面。
来週は子安君ががんばる様子。そうそう、ゲストキャラ?に杉田君(あいかわらずの売れっ子だ)なかなか上手でした。力のある良い若手で大好きです。

「HightHeadGenesis」第6話
今日はお兄ちゃんの森川さんが相当しゃべりました。モノローグに会話にと、お話の進行を総て担ってます。あいかわらず石田さんは「ぁあああっ」とか「うわぁああいやだぁぁぁ」「兄さぁぁん」ぐらいしかまともにセリフが無くて、可哀相。感情や記憶を読みとるエンパスとはいえ・・・可哀想。
相変わらず、演出も脚本も古くさいが、作画はやや持ち直したかな?
公式のブログによれば、今週水曜(23日)に再度雑誌の取材を入れた様子で、お話が佳境になっているころにタイムリーにインタビュー記事が出るよう仕込んでいるみたい。ということでアフレコは佳境の様子。森川さん、これは下準備も大変そうです。(ギャラリーフェイクほどじゃないかな?でもセリフ多いし感情表現が状況毎に解釈難しそうです)

おまけ情報
読売新聞8月25日付けのコラム「ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Kiss」
驚きました、新聞の記者さん(女性)のゲーム評というよりゲーム宣伝みたいなコラムです。出演声優さんの紹介欄、なんとなく誰か一番メインの人抜けてません?あら?

DEAREST YOU のポストカードを無事ゲットしました!!
関西の地元の青いお店に旦那に車で連れて行ってもらいました。
もしもポスカとポスター2点セットならもう一枚こっちのお家で聴くように買うべしと思って、行って良かったです。有りましたポストカード。嬉しいです。おまけにポスターも2枚目手に入りましたので、これで東京のポスターは心おきなく折り曲げて貼れます(謎爆)

PV
Rさん、ただでさえTVは太って見えるのですから、白は膨張色ですし、この程度に写っていても、ぜんぜん普通の人と同じぐらいの太さだと思います。
女優さんたち生でみるとほとんど骸骨に近いぐらい痩せてますから・・・笑

銀英伝
つづきをせっせと見ました。やっと64話まで来ました。シェーンコップ中将が大好きな自分に気がつきました。羽佐間さん素敵すぎ・・・痺れます。

しかもなんと、中断したらちょうどWOWOWでスターウォーズ2が午後の吹き替え劇場で始まりました。(先週は1をやっていて、しっかり見ました、若い森川さんの「マスターぁあああ」が印象深い)そんなわけで、半分寝ながら2を観賞(何回目かしら、笑)ここにも素敵な羽佐間さんヴォイス。
そうそう、これは始まったらTVから動けません、なんたってまず聞こえてくる森川さんのオビワンボイスがまた素敵なので・・・落ち着いていながらも、ジュダイ騎士としての力や自信を感じさせる演技がとてもいい感じで、聴いていて快適です。お話は、実はあんまりスキじゃないのですが・・・あと、メインカップルのなんとたどたどしくも(初々しいとはちょっと違うニュアンスです、笑)いちゃいちゃなあざとい掛け合いに、ちょっと脱力。
しかし、とはいえ、補ってあまりある脇の底力、永井さんも玄田さんもみなさん格好いいですが、とりわけドゥークー伯爵(これまた羽佐間さん)のカッコ良いことと来たら、悪役とはいえ、これだけ風格があれば申し分ないです。ヨーダとの対決が大好きなシーンです。でも、倒れてるオビワンとアナキンのあざとい演技はいまだに慣れなくて・・・ルーカスの演出のへたくそさにどうしてもケチつけたくなります。

「ホテルルワンダ」
映画評は時間をみつけてコラムのページに再度書きますが・・・
ルワンダで実際にあった大惨劇とも言える未曾有の大量虐殺を産んだ内戦を生き延びた人のお話で、アフリカ版シンドラーのリスト(実話)を元にした作品です。とはいえ、カメラワークは驚くほどシンプルで、虐殺があるにはあるのですが、あからさまな表現は極力回避していて、目を覆いたくなるシーンをこれ見よがしに演出することはほとんど避けてます。比較的普通に見やすい作品に仕上がってます。勿論取り扱っているフツ族とツチ族の対立と差別そして憎しみから来た片方を根絶やしにしようとして大虐殺が起きてしまう(第2次大戦のユダヤが受けた悲劇と一緒)、重くないと言えばウソになるモチーフです。それでも、作品描写はあくまでも家族愛が中心にどっかりと座っていて、主人公が必死に自分の愛する家族を守る、それに終始してくれたおかげで、普通のハリウッド映画と変わらない作品として見ることができるので、それほど恐れる必要も構える必要もないです。
ただ、知らずに見てしまうとすこし鬱な気分になってしまう、それは、こんなひどい事が現実に世の中に起きているから・・・(今自分が食べ残したこのご飯を捨てていいのか?みたいな疑念がわく時ってありますよね)そういう事を思い出させる作品でもあります。
そんなわけで、ストーリィは主人公であるフツ族のホテルの支配人が、思いつく限りの総ての技を駆使して、ホテルに逃げ込んだツチ族避難民とツチ族の妻と子供を果たして最後まで守りきれるのか?そこが焦点です。
そんなこんなで、今年アカデミーを総なめにした「クラッシュ」で演技派スターの座を確固たるものにしたドン・チードルが、等身大の主人公を熱演していて、素晴らしかったです。
外国人には関係がない、当事者にしかどうにもならない国内の内戦であり、部族間抗争なのですが、それにしても、こういう場合は国連がしっかりしてあげて、UN連合軍が介入して止めないとトンデモない事になる・・・当事者になってしまったら、と思うと寒気がします。
作品としては、話のスケールを広げず、あくまでもメイン舞台となるホテルとその支配人として孤軍奮闘する主人公の目線を崩さず、実際に何が起きてどうなっているのかも、この視点からしか語られないので、全体の動きは見えません。そういう意味では、演出で一番近いのが宇宙戦争です。まさにそんな感じでお話が進みます。
吹き替えは渋い面子でした。
名前の有る役者には吹き替え実績のある声優さんを当てている点と、声の雰囲気の近い声優さんを振り分けているという点で、かなり手堅いキャストです。演出も脚本も良い出来でした。
ドンの声は梅津さん、どうやらERかなにかでも梅津さんが担当だったことがあるみたいで、ドンを演じるのは初ではないらしく、演技はしっくりと嵌って、ドンの地声やしゃべりが梅津さんのそれとかなりシンクロしてました。
梅津さん脇では良くお名前を見ますし、森川さんが初マシューで主演したDVD版のゴジラでも良い役をやられてて(軍曹としてサポートに東奔西走する役)印象深かったのですが、今回初めてメインを聴いて、発声とセリフまわしに、強力若本さんを連想させる独特のクールさと素敵さがあって驚きました。なんだか、この人の超クールな2枚目や殺し屋とかの演技をもっと聴いてみたいと思ってしまいました。この作品は梅津さんの世界を堪能できます。セリフ量は半端じゃない、全セリフの60%ぐらいが梅津さんなので、お疲れさまでしたと言いたいです。あと、喧伝放送の声とホテルのオーナーの兼ね役が大塚明夫さん相変わらず上手い。しかし、喧伝放送の声の人がやっと顔だしたのかと思って、しばらく混乱しました、この兼ね役は間違ってます。(笑)声に特徴があるので、失敗ではないかと・・・
森川さんが、外国人TVスタッフのカメラマン役ホアキン・フェニックスを担当。セリフ量は少ないですが、なかなか印象に残る良い役です。このホアキンを聴けば、ウォークザラインで何故森川さんを配役してくれなかったのか悔やまれます。ウォークの配給会社のキャスティンぐ担当さん、是非これを良く聴いて見てください。ホアキンのセリフの声の雰囲気と森川さんの声と演技の雰囲気は完璧に一致してました。凄いです。
さて、そのカメラマンさんは凄惨な状況になっている事実を世界に知らせようと命がけで取材をやったりとがんばりますが、やっぱり一端内戦が勃発すれば、外国人記者など本当に無力なのを思い知らされます。報道の仕事の過酷さと当事者ではない無力さを思い知る役です。本当に本当の本物の上手さがあると思ったセリフが、最後の方、出番が無くなる前でいくつか出てきて、脳天まで痺れました。あと、先ほどの大塚さんじゃないですが、森川さんもメインの出演以外にもラジオやTVからレポートする声などがいくつか聴けます。モブシーンのオフ画面でも声が・・・それから・・・一番最後までこの作品はきちんと観てください。森川さんが最後のエピローグを担当しています。それが結構な長さがあり、しかもなかなか聴けない綺麗なアナウンサー調のモノローグです。
その他、安元(チャド)さんが良い役で出てきます。他はあんまり普段知らない方々でしたが、みなさん地味に上手く嵌ってました。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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