胡桃の感想記
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2004年10月23日(土) club LIFEファンクラブイベント「愛の玉手箱」九段会館

club LIFE発足8年目にして7回目のファンクラブイベント。
今年は九段会館2DAYSで三階席までいっぱいのお客様だったらしい。
今回の感想は記憶を辿っているだけなので、セリフや順序が多々違うと思いますが、その辺はおおめに見て下さい。

☆第一部「綾小路家の三姉妹〜時空を越えて〜」☆
CAST 長女:薫子(笠原浩夫)  次女:華子(石飛幸治)  三女:蕾子(林勇輔)  従姉妹:若葉子(深山洋貴)

薄紫色のドレスに金髪の薫子お姉さま登場。舞台上は薫子さん一人なのに「デカイ・・・」と思った。退屈〜と大仰に芝居がかった溜息をついてアンニュイな薫子さん。「誰か私に話し掛けて・・・ハイ貴方!」と客席を指差し「・・・何も言ってくれないのね・・・じゃあ三階!・・・暗くて見えないわ・・・」などなどと言っていると、赤いリボンをつけた蕾子さん登場。
そして二人は低レベルな口喧嘩を始める。噂には聞いていたが、薫子さんの毒舌が輝いていた。薫子さんに負けていないし。そして次女・華子さんは大人っぽいホワイトのドレスで登場し二人をなだめる。精神年齢は華子さんが長女って感じかな。
そして河内のおじさま(笑)からのプレゼントのグ○コのおまけ付キャラメル(の空箱)型タイムマシンで三人は時空の旅へ。心を一つにすれば望むところへいけるのに手紙の途中で三人はバラバラに。ちなみに若葉子さんはすでにタイムマシンで行方不明(笑)。
ここからLifeパラレルワールド(?)の始まり始まり〜♪

「MOON CHILD〜月の子」
月で小野ティルトと奥田ティルトが僕らには卵細胞がないから、セツに卵を産ませたい・・・などと2人で語り合っている。ティルトが2人で変なのだけど、舞台の名セリフ再現でセリフをハモル所は何だか感動。奥田ティルトの衣装が小さくて、その事を2人で話すところは仲良し兄弟でほのぼの〜。そこに迷い込んだ蕾子に会うと・・・
「あっ!人間だ!」「汚れた人間だ!ティルト逃げよう!」とスローで走る小野ティルト。奥田ティルトは「待って〜、ズボンが短くて走れな〜い」と遅れながら追いかける。逃げたはずなのに目の前にいる蕾子に「私、初演はセツだったのよ」と言われると即「嘘だっ!セツはもっと綺麗だ」「あっ!魔女だな!とりつくならベンジャミンにしてくれっ」のような事を口々に言い、蕾子さんの怒りを買いながらティルト達は退場。舞台が暗転すると、女性化したセツがフライングするシーンの音楽が流れ(曲名分かりません)・・・なんと異様に長―くアンテナを伸ばしたトランシーバーを持って小林警備員が登場!(名シーンです)ふと前にいる蕾子さんを見て・・・「魔女ですっ、魔女が現れましたっ!!」
・・・まだ何もしていないのに、蕾子さんはオーラがすでに“毒”なの?!

「LILIES」
赤アフロの甲斐リディアンヌと藤原リディアンヌの“舞台の中心で純白の嘘を叫ぶ”コーナー。つまらなかったら音楽が大きくなって暗転し終了するという企画。
動きが少なくて台詞ばかりだと、あまり覚えられないのと、二人のリディの迫力に圧倒されて内容はうろ覚え・・・。

「DRACULA」
暗転した舞台に例の音楽(曲名分かりません)、格好良く曽世ドラキュラ登場!自ら傷をつくり舐めるしぐさも格好イイ!・・・と思っていると。ぺろぺろしつこく舐めすぎだよ・・・(笑)。すると若葉子さん登場。曽世ドラキュラ、血を吸うが速攻「まずっ!!」。次に吉田ルーシーが夢遊病っぽくフラフラ現れるが、曽世ドラキュラの前に来ると覚醒し「笠原さんの方が格好イイですっ!」と言い残し走って退場。この時ちらっと後ろで笠原さんが顔を出していた(薫子さんだけど)。残された若葉子さんに曽世ドラキュラ、ドロドロ血はダメだと説教を始める。早口で“フラバン茶”の事を語ったり、阿片窟にいただろう(←ドリアン・グレイのワンシーン)と指摘したりと、海児さんのマシンガントーク炸裂!私の記憶力ではとうてい覚えられず、ただただ凄かったなと(笑)。若葉子さん、かわいらしく「一緒のチームやったやん。L・・・」と言うと「LONGITUDE!!」曽世ドラキュラ、さくっと即答。若葉子さん、自分のチーム名言えず・・・ちょっとバカ子さん(薫子・蕾子にそう呼ばれていたし)。「君の4年前(初演)の血より、あっちのルーシーの方がサラサラ血で美味しそうだ」と吉田ルーシーに執着のご様子で、ルーシーを追いかけるように退場。若葉子さんも「血ぃ吸うて〜」と関西弁っぽく言いながら退場。

三姉妹合流。するとツガニー人がガヤガヤ登場。フレッシュ5人(荒木、関戸、宗村、大沼、黒川)が固まっているから誰が何処にいるやら・・・(関戸くんだけは見つけましたが)。
どうやらあのジョナサンの名シーン(切手買って貼って出す!)らしいが、ちょっともたついた感じ。すると赤アフロ甲斐リディアンヌが登場し、「おお!」と思っているとそのまま通行人のように去っていった。どうやら、ジョナサンのアドバイスにきたのに、ツガニー人が次の演技を始めちゃったみたい。「あんたたち!臨機応変にしなさいよ!」蕾子さん、フレッシュにも容赦なし。そして蕾子さんは小道具係りのメンツにかけ、秘密のスカートの中からお金(?)を出す。後ろを向いていたとはいえ、あまりのはしたなさにお姉さま方たじたじ(笑)。その後、何とか演技を終え退場していくツガニー人たち。しかし最後に残ったフレッシュ君に蕾子さん「あんた、責任取りなさいよ」。しばしの沈黙の後「ゴジラだ〜!」(と言ったような気が・・・)と叫んで去って行った。蕾子さんが怒ったのは言うまでもない(笑)。

「ドリアン・グレイの肖像」
山本ドリアン、楢原ハリー、異様にデカイ黒アフロの山崎バジル(不自然すぎ/笑)、そして松本メイド&三上メイドが登場。一幕最初のシーンらしく明るい雰囲気。
楢原ハリーはメイド2人に飲物を頼む時、何か面白い事を言い(最初を聞き逃した)、皆がずっこける。反応が吉本喜劇っぽい(あまり見ないのでイメージ)。山本ドリアンもモデルでいろいろポーズをとっていたのだが、ここで椅子から思いっきりずり落ちていた。そんな山本さんって見たことがないから、すごく新鮮。飲物を頼まれたメイド2人は、何故か山本ドリアンの方に行き、服を触ったりし出す。「DRACULA」の魔女のシーンを思い出していたら、山本ドリアン「僕に触らないでくれ!!」と怒る。ああ二幕の阿片窟のシーンだったのね。「何が欲しい?金か?」と厳しい声で言いながらポケットをさぐり・・・「あれ?」どうやらお金はないらしい(格好悪いな〜/笑)。すると松本メイド、「ないんかい!」とちょっと控えめにツッコミ(笑)。「いいから飲物持って来い!」偉そうな山本ドリアンに言われメイド2人は退場。ちなみに松本くんは去り際、「パパが怖いよ〜」のような事を言っていた。(「DRACULA」の子キンシーと山本ジョナサンのシーン)
そしてシーンは元の一幕に戻り、山崎バジルにポーズをせがまれ素直に大人しくポーズをとる山本ドリアン。本当のドリアンの舞台を観ているかのような幸せな錯覚・・・でも黒アフロの山崎バジルは変な掛け声と共にものすごいスピードで絵を仕上げている。バジルだけ見た目からして違う・・・(泣)。楢原ハリー「これは素晴らしい。グレイくん、こっちへきてごらん」、そして山本ドリアン「・・・えっ、終わったのですか?」←このぽやっとした言い方はまさに純粋なドリアンだ〜!感動再び!そして絵をみた山本ドリアン・・・「ううううううう〜〜」とお腹から搾り出すようなものスゴイ唸り声。いきなりラストシーン!?
・・・なんとキャンパスには大きく2+3=7と!!
ここから山本ドリアン一人芝居状態で熱演!(山本さんはいつも熱演されていますが)
山崎バジルに「僕より夏休みの宿題が大切なんだね!」と詰めよったかと思えば、キャンパスを見て「違う!違う!」と椅子に顔を埋めたり嘆いたり・・・もう何が何だか分からない(笑)。
「こんなバカ二人の為に僕の人生が・・・」みたいな事も呟いていた気が。
そしてナイフを持ってキャンパスを切り裂こうとすると山崎バジルがすかさず「やめて!」と止めに入り、二人は揉みあい・・・山崎バジルは「ああ!」と倒れる。
・・・「MOON CHILD」の山本セツと山崎リタになっていた。しかも倒れた山崎リタ(バジル?)に「ここは暑い。庭へ行こう」と楢原ハリーは平然と誘い二人は退場。
残された山本ドリアンは「モデルはうんざり」と笑ってポーズを決め、キャンパスを抱え「ビクトール!屋根裏の鍵を!」と偉そうに言いながら退場。
山本ドリアンの天使と小悪魔をものスゴイ早変わりでみた舞台だった。本公演で抑えていた分、山崎バジルが弾けていた(頭からして・・・)ので、割と楢原ハリーが普通だった。山本ドリアンは凝縮して演じていた為、ドリアンって面白い人だったのかぁと思ったりして(違うけど)。
まとまった感じに仕上がっていたのは実力派三方だから、できた内容だよなぁと。

「トーマの心臓」
前田倫良さんと姜暢雄さんが出てきて乾杯。姜さんのグラスはバケツかボウルのように大きい。最初、何の作品なのか分からなかった。だって前田さんも姜さんも上級生だったから、制服姿の印象が無くて・・・。と言うよりユリスモールの前田おばあさまと姜ママの記憶しかなかったりする(劇団通販の写真がそれだったし)。
前田さんに何度もどつかれた姜さんが、反撃で後ろから前田さんを蹴って“ケルン”(と言うのは後から友人から聞いて知った)。あのシーンで私は改めて姜さんってスタイルいいなって思っていた(内容と関係ないし)。
「僕には羽がない」「僕の羽をあげる」などの名台詞を役に関係なく言っていた。途中から登場した船戸さんは前田さんにビンタされていたし・・・。船戸さんって最近、実年齢より上の渋い役が多かったので、ビンタされている姿はちょっと新鮮だったけど(ヒドイ・・・)。
何だかよく分からないまま、何時の間にか仲良くなった前田さんと姜さんは抱き合ってくるくる回っていた。そして仲良く退場。そして残された船戸さんは、叩かれた頬を押え「振り向いて、オスカー!」とアンテの名台詞を言い、足元に置かれたコップとバケツ(?)を見て「もう!劇団の秩序と規律は守ってくれなきゃ」とヘルベルトの名台詞で退場。何だか訳が分からなかったけど、船戸アンテが見られたので得した気分(笑)。
三姉妹が現れ、もうトーマは終わりかと思えば、高根サイフリートが歩いてきて客席に「待っているぜ」決め台詞、そして去り際、ついてくる薫子さんに「君じゃないから」と言い残し退場。一瞬なのに強烈な印象を残した高根サイフリート・・・役得だねぇ(笑)。

「DAISY PULLS IT OFF」
倉本校長先生の朝礼シーン。ここで倉本さんは公演中、笑いで3分も舞台を止めてしまった事を謝罪。でもその時も笑っていて、最後には開き直っていたけど(笑)。
そして4人のシヴィル対決。「DAISY〜」の笠原シビルと山崎シビル、「ドリアン・グレイの肖像」の及川シヴィルと林シヴィル。皆、それぞれ容赦なくて恐ろしかった〜(笑)。特に山崎さんに対するツッコミが“無人島のくせに(林さん)”“どうしてあんただけスッピンなのよ(笠原さん)”とか激しかったような気が・・・。及川さんは制服姿が普通にかわいらしくて、林さんが“どうして私達が出て来たときは笑いで、あっちは「おお〜」なのよ!”と客席にも容赦なし(笑)。
舞台中央では、朝礼シーンから試合に変わり、選手が誰も道具もなく「クレア先輩が売っちゃった!」みたいな発言をした奥田トリクシーが寺岡アリスにビンタされていた。こちらも容赦なし・・・。そして試合開始後、対決していたシヴィル達はいつの間にか舟見デイジーをやじりだす。ここでの印象的発言は及川シヴィルの「最近いっつもあいつとダブルなのよ。まっ私の方がかわいいけど〜」。普通はなんて発言だと思うけど、実際及川さんはかわいいから許せる(笑)。舟見さんもかわいいけどね。途中選手たちをアドバイスに佐野クレア先輩がくるけど、やじには全く反応せず。やじは「誰あれ?」「佐野じゃない」とか言っているけど、佐野クレアは「いっぱいいっぱいだから」とクールに言って去っていく。
寺岡アリス先輩→ゴルフのクラブ、篠田アリス先輩→両手にパペット、牧島ベリンダ→まつば杖、舟見デイジー→まつば杖(うろ覚え)でツッコミ無く試合していたのが面白かった。でも皆、髪が短くなっていて不自然女子高生だったなぁ(笑)。

そして皆で校歌(なのかな?)を歌いながら順に退場。
残された三姉妹がシメの言葉を言い始めると、突然爆発音と共に岩崎ムトーが登場。
そうだ!この人、出てなかったじゃないっ!!(あまりの時空の旅の長さと面白さに忘れていたよ・・・。)

「OZ」
岩崎ムトーが「10分も待っていたんだっ!」・・・10分?聞き間違いかも。「何なのよ〜?」と近づく薫子さんに「その声は19(ナインティーン)」と言うと笠原1019(もう薫子さんじゃない)「声紋カクニン」とすでに舞台はOZ。でも衣装は制服(笑)。岩崎ムトーの「この体、お前にやる」と名台詞のあと、笠原1019はムトーを姫抱っこ。一瞬ですぐ放り出したけど(笠原さんの限界なんですよね、確か/笑)。
「出てくるのが遅すぎるのよっ!」と蕾子さんは林ヴィアンカに、華子さんは妖艶な石飛娼婦に(笑)。そういえば皆さん、出ていましたね。
「まだ次があるのよ!OZはその次でしょ?!」と追い出され、気弱に退場する岩崎ムトー。
・・・三姉妹に勝てる人なんてそういないだろうから、負けても格好イイです(笑)。

そしてラストは劇団員全員がグ○コのタイムマシーンを片手に集合して、「パサジェルカ」をさりげなく(?)アピールしておしまい。
一幕は45分の予定が1時間10分くらいに延びていた(嬉しいけど)。

続いて、石飛モニカ&曽世ドラキュラの司会で第二幕が始まった。
(この後は後日UPします)


胡桃 |MAIL

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