胡桃の感想記
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2004年09月25日(土) 「痛くなるまで目に入れろ」シアター・ドラマシティ

先週に続いて大阪ドラマシティ通い。決して決してご近所ではないのですけどね・・・。
劇場は当然のことながら、「ドリアン・グレイの肖像」の跡は無くちょっと淋しい。
音楽もロック調で、アナウンスもドラマシティのお姉さんだ・・・牧島さんの声が恋しい。と気分はまだまだ「ドリアン・グレイ」(笑)
席は19列目のサイドと全体は見渡せるものの、ちょっとサイド過ぎて見にくいのでオペラグラスを準備。

G2さんの舞台は「止まれない12人」に続いて2度目ですが、今回は回想の時間軸がバラバラで、ちょっと分かりにくかった。
少し前の回想かと思えば、そのまま更に昔へ回想・・・とついて行くのが大変だった。
ストーリーは息子(山内圭哉さん)の為なら、どんな犯罪もしてしまうという想像を絶する父(陰山泰さん)の話。そんな父を疎ましく思いながらも、しっかりレールに乗っている息子。そんな親子にヤクザや息子の幼馴染の殺し屋が絡んでくる。
Studio Life曽世海児さんはヤクザ若頭・中川というすぐに人を殺したくなるというキレた役だったけど、途中、女子高生と暴走族のレディース役も!
Lifeでは割と普通に綺麗になっていたのでそんなに身構えてなかったけど・・・あれは酷かった(笑)。
特に女子高生はウケ狙いとしか思えない〜〜。
3人のうち2人は女性だったから、海児さんのデカさと異様さが目立ったし、赤チェックのミニスカートに黒のハイソックス、そしてオンザ眉毛の黒ロングヘアー・・・。
まぁ、山内圭哉さんのスキンヘッド学ランも同じぐらい不自然で変だったが(笑)。
ただヤクザの時はひたすらシリアス。一人スーツ姿でそれがまた似合っていて格好良かった。
そして華奢だった。Lifeの舞台だとそうでもないのに海児さんって細いな〜。(って事はLifeの劇団員って・・・/汗)

ストーリーテラーの執事(久保田浩さん)が実は死んでいて(劇中に刺された筈なのにずっと進行しているからおかしいなぁとは思っていたが)、父(陰山泰さん)が変装していたのには笑えた。というか二人が背中合わせにゆっくり回転して入れ替わる・・・ってありえない位、コテコテな演出に大爆笑。
ただ前回「止まれない12人」で最高に笑わせてくれた久ヶ沢徹さんがどの役なのか分からなくて・・・パンフで分かったのよ・・・。よくよく考えれば、あの役しかないのに、ヤクザでも一番下っ端の若そうな感じだったもので(遠かったしなぁ←失礼)、まさかあのウルトラ警備隊のおかしいおじちゃん(前回の役)とはね。

部分部分で笑いはあるものの、全体はダークでラストなんて救い無し!
父と息子以外、全員死んでしまうからねー。
席が後ろの方で、あまり細部は見えなかったけど(良かった)、結構“血”のシーンが多くて、ホントにシャツとか赤くなっちゃうのよ〜、血糊で。
私、血が視覚でくるのはダメなのよね。活字やセリフなら大丈夫だけど、コミックスの黒い血も苦手。
しかも、ナイフで刺すときぐりぐりしすぎ!!音がこれまたリアルで・・・やーめーてーって感じ(苦笑)。
「ドリアン・グレイの肖像」でドリアンがバジルを殺す時も、5回位刺したけど、こっちは音が無かったから、良かった・・・(ってやっぱりシメはStudio Life /笑)。

カーテンコールで最後にもう一度、と海児さんをオペラグラスで覗いたら口の周りが赤かった。
・・・ナイフで刺されて血まで吐いたのね・・・。
スッキリしないラスト以上に、ある意味、衝撃的な舞台の終わり方だった。


胡桃 |MAIL

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