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■ 彼の目には何が見えているんだろう?
出勤時、新大阪の駅に着いて改札出る時に出くわす小父さん。 スーツ着て、普通の勤め人のような小父さん。
最初は几帳面な人なのかと思ってた。 兎に角曲がる時に直角に曲がる。思いっきり人の中に突っ込んできて、イキナリ90度に曲がる。
……まあ、そういう人、いるよね……。
って思ってた。 それから会う度に見てるこっちからすれば奇矯な行動を取るのが判って来て。 突然 ぴたっ! と止まる。←これ通行人(特に後ろを歩いている人に)とっては物凄い邪魔。
イキナリ何かを避けるかのように方向転換する。
突然屈み込んで何か拾う。
……何か落としたのね……。
って思ってた。 でも何度か見かけるうちに気付いた。
屈み込んで何か拾うんだけど、『何も落ちてない』ことに。
特に自動改札を通り過ぎる瞬間の機械の終わりの辺りは毎回と言っていいほど何か拾う。←でも何も落ちて無い。 勿論歩いている最中にも突然屈み込んで何か拾う。←当然何も落ちて無い。 何度も何度も見かけたし、歩いてる前で突然止まられて衝突しそうに成ったこともままある。
そして今日、自動改札の機械の終わり辺りで、小父さんは何かを『跨いだ』。
この行動は今日初めて見た。
彼の目には何が映ってるんだろう?
避けなきゃならない何か。 拾わなきゃならない何か。 跨いで通らなきゃならない何か。
只の変な人と言ってしまえばそれまでだ。
でも昔看護士やってた友人が言ってたことを思い出す。 精神病棟に研修だか何だかに行った時。彼女は霊感強かったんだけど。
精神病棟にいる人達が皆本当の精神病という訳じゃない。 独りで楽しそうに踊ったり喋ったりしている人の前には『何時も誰かが』いることもある。 本人としてはそれが当たり前の世界だけど、周りはそれが見えないし、理解出来ないから病棟に入れられてる場合もある。
「本人には普通・当たり前のことなのにね。周りが理解出来ないから……」
彼にももしかするとそんな何かがあるのかも知れないなぁ、と思う今日この頃。
2013年01月22日(火)
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