三日坊主日記
瑞樹 美霧

■■■
■■
■ 『オペラ座の灰燼』25周年ロンドン記念公演 その2

 今日の客席は半分位? 埋まってた。
 試しに昨日よりも前の席取ったけど、ちょーっとやっぱスクリーン、近過ぎるわ;;



 さて、以下、ネタバレるので、『自分が観に行くまでは知りたくない』という方はスルーの方向で!

   ということで俳優編

 歌詞については私がヒアリングちゃんと出来ない人なので日本語版で;;
 しかし、俳優さんを見てて思ったんだけど、皆ごつい! 何だろう? ファントムもクリスティーヌもラウルも、太ってる訳じゃないけどごつい! って感じがする。映像だからかなぁ?
 間違いなく骨は太そうだけど。
 で、年齢が憶測も付かない! 若いのかそれなりなのか。ファントムはメイクの所為もあるけど、クリスティーヌは!? ラウルは!? 向こうの国の人って皆結構老けて見えるから余計かもしれないけど。
 いやぁ、向こうの人に言わせれば日本人は若く見えるんだろーけどさ。
 四季のキャストが如何に細っこいか……;;
 まあでもあの骨太な所が迫力ある芝居と歌になるのかもなぁ、と思わなくもない。


『ハンニバル』
 カルロッタ、すげー迫力。ビミョーな音痴具合も(笑)。
 ピアンジは出て来るなり『歌詞を忘れかけてた』のか何かそんな芝居が。「♪ 歌〜〜〜〜〜〜えや!」部分、声が出るのかでないのかっていう芝居が。
 男性ダンサーの連続ターン、すげーっ!! 全くとは言えないけど、着地点のブレもない! あれは拍手出るわ。

『スィンク・オブ・ミー』
 カルロッタが歌ってる途中で背景が落ちてきた後、カルロッタの怯えようが凄かった。怯えてヒステリックになる、っていう感じの芝居が、新鮮で。
 クリスティーヌは最初は自信無さ気に歌ってて、周りの『何あの程度?』的な態度にメゲて逃げ出そうとするのをマダム・ジリーが リズム棒の こん! という音1つで引き止めるのが又凄い。
 歌ってるうちに自信が出て来て、周りの態度も変わっていくのが丁寧な芝居で語られてた。
 ラウルがクリスティーヌに気付いた時の嬉しそうな顔ってば。

『楽屋にて』
 ファントムの第一声「♪ ブラヴァー ブラヴァー ブラヴィッシマ」が響いた途端に、空気が変わる感じがする。ってか、ホントに音楽の天使(或いは神)降臨! って感じが。

『ザ・ミラー』
 「♪ 私の 宝物に〜」の下りは物凄い怒りが。クリスティーヌも びくっ! ってしてるし。
 「♪ 鏡に向かって 瞳凝らせば〜」の下りは優しいような厳しいような? で「♪ 私はエンジェル・オブ・ミュージック」で怪人へ。
 映像を写している液晶が開いて生身のファントムが。すげー、立ち姿綺麗〜。

『オペラ座の怪人』
 トラベレータはダミーだろう、多分。あの短時間で上に行って下に下りてくるのは無理だと思うけど。映像でも顔は殆ど映ってなかったしなぁ。歌も耳触りが録音っぽかったけど。
 舟は、あれ下手から出て来てたのかな? まあ、いいか。
 舟の漕ぎ方は可也荒っぽいファントム(苦笑)。
 クリスティーヌの最高音は、ホント凄かった。あの声量で完璧に上がり切って、これでもかっていう位伸ばす。

『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』
 歌い出しからしっとりじっくり聞かせるファントム。すげー甘い声。で強弱緩急の付け方も、息だけで歌う、なんてのも囁き声で歌う、なんてのももう何でもあり。全部感情に乗ってるし。
 全てのロングトーンが完璧って言っていい位素晴らしい。
 クリスティーヌに触れる指先が震えてるのは、俳優さんが緊張で震えてるのか、ファントムがクリスティーヌに触れることに緊張してる芝居なのか、そのビミョーな感じが、いい。
 自分の体撫で上げもクリスティーヌの体撫で下げも無く。
 又そのファントムの歌声にうっとりと酔っているかのようなクリスティーヌの表情がいいんだよね。目も潤んでるし。
 「♪ 私に 委ねて欲しい〜」の下りでは体の撫で下げは無いけど、クリスティーヌの手を取って、という芝居はあって、その指先がマスクに触れかけると、ぱしっ! とその手を取ったりなんかして。
 ラストはクリスティーヌを抱き上げてベッドへと運んでた。

『アンマスク』
 おおー、このファントムは両利きか! その時々でペンを使う手を変えてた!!
 で、マスクを剥がれた瞬間の豹変が又怖い。「No!!」と怒鳴りつけたかと思うと、「♪ 待て! 何をするこいつめ〜」の下りでクリスティーヌを追い掛け回す。逃げるクリスティーヌの行く手を阻んだり。
 「♪ 業火に焼かれた〜」からは切々と。マスクを返して貰うまでうなだれて弱々しく哀しい感じだったのがマスクを付けた途端に自信を取り戻してすらっと立ち上がる。
 このファントムもまた、感情の起伏は激しい。

『支配人のオフィス』
 フィルマンは全体編でも触れた通り、のっけからデスクに思いっきり腰掛けて、新聞見ながら歌ってる。そこにアンドレがやって来る訳だが。
 どうやらフィルマンは軽い、アンドレは生真面目、なイメージ?
 ラウルは割と熱血かも。
 カルロッタ&ピアンジは揃ってヒステリックな面が……? これは同じパート(&歌詞)歌ってるからそう聞こえるだけか?
 今一支配人ズが面白味に欠けるんだよなー。
 いやでもカルロッタが手紙を持ってやって来て、ラウルに「♪ 手紙を見せてごらん」と言われて取り上げられ(ぱしっ! っとカルロッタが渡す訳じゃなかった)、カルロッタ→ピアンジ→アンドレ→フィルマンと視線が飛ばされていくのに、フィルマンの向こうには誰もいないので、フィルマンが思いっきり振り返って相手を探す、という芝居は面白かった。

『プリマ・ドンナ』
 録画位置なのかマイクの位置なのか、或いは俳優自身のボリュームなのかは判らないけど、ちょっと七重唱に偏りがあったような感じが否めない。

『イル・ムート』
 カルロッタの蛙声、サイコー。

『屋上にて』
 割とラウルは感情の起伏が激しいタイプだよね、と。ファントムを力強く否定したと思うと少々不安になってみたり。
 クリスティーヌが揺れる芝居は良かった。「♪ 私は見たのよ〜あの顔」と怯えて畏れてラウルに縋り付いてたのに「♪ あの声 あの声は〜」からがらっと変わる。それにラウルが唖然とする。
 でも何処からとも無く聞こえて来たファントムの呼び声に、又一気に怯えて。

『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』
 曲が進んでいくに連れて、クリスティーヌを取り巻く影が消えていくのが凄く良く判る。クリスティーヌの顔が晴れやかになっていくのもあるけど。
 ラウルの方もそれに伴ってどんどんクリスティーヌを光の下へと引っ張っていく感じが良く出てた。
 そしてファントム。
 ここの芝居は凄い。「♪ 愛を与えた〜」で切々とその心の内を吐き出して、聞こえて来たデュエットに「No! No!!」と囁きから呟きへ、そして叫びへ。「♪ これ程の辱めを〜」は物凄い迫力。


『マスカレード』
 人数が多いだけに壮観。
 しかし、クリスティーヌ&ラウルが何処にいるのか一瞬見失ってしまったり(苦笑);; や! 常に舞台全体を撮っている訳ではないので仕方がないんだけどね。
 クリスティーヌが意外とあっちこっちに流されて翻弄されてる。男女はマントが無いけど、クリスティーヌと絡むのはそのまま。中には女性ダンサー陣の中に腕を引いて放り込んでしまう人も!
 残念ながらリフトは無し。

『支配人のオフィス』
 ここは意外と見慣れた流れと動線。
 芝居の持って行き方も見慣れたものとほぼ変わらない(多少の強弱緩急の違いはあっても)かも。
 ラウルは熱血で。その熱血が物凄い勢いでクリスティーヌを追い詰めてしまう。
 「♪ クリスティーヌ 任せてくれ」の辺りなんかはクリスティーヌに向けて言ってる筈なんだが、物凄く険しい顔をしてた。
 そりゃあクリスティーヌ、逃げるわ;; って感じ。

『ドンファンの勝利の稽古』
 ここはピアンジの音の外しっぷりが、もうもう。
 後マダムに「そうでしょうか? シニョーラ」と言われてのカルロッタの怯え方。

『墓場にて』
 ぐぐっと迫ってくるクリスティーヌの思い。このシーンで「うわぁぁぁ」と思ったのは久方振りかも。感動して泣く所までは行かなかったけど。
 惜しむらくは私の大好きなファントム&クリスティーヌのデュエットが、ラウルの歌に邪魔されたこと(苦笑)。まさかラウルが歌いながら出て来るとは!
 そしてそのラウルの声の方が大きくて、22日はデュエットが聞き取れなかった(泣)。
 今日は根性でファントム&クリスティーヌの歌を拾ったけどね。
 ファントムの歌い分けは明確だなぁ。……ってか、ホント、悪いけど、ラウルの歌邪魔……;;

『ドン・ファンの勝利』
 アンサンブルのアレコレが意外と色々あるんだなぁ、と。
 で、さて、クリスティーヌ(=アミンタ)登場。最初から挑発的。
 マント被ったファントム(=ドン・ファン)も登場。
 林檎を持ったクリスティーヌがファントムからするりと逃げ、挑発するようにその林檎を齧ろうとするのを す、と取り上げ、杯を差し出す。その杯を取らせるのが視線誘導で。ファントムがすぅ、っと視線を杯の方へ下げるのにつられるように視線を下げるクリスティーヌ。
 で、杯の中身を飲んで、挑発するように はすっぱな感じで口元を拭う。で、椅子の方に逃げて行って、座った所にファントムが近付き、歌い募りながら右手から腕に沿って首筋までクリスティーヌを撫で上げ、左肩から腕に沿って撫で下げた後、その手に手を重ねたまま腹部から胸元へ……。

 ……エロ……っ;; うわー、そんなに触るんや;;

 で、どうやらこの左の耳元で歌い募られた辺りでクリスティーヌはファントムに何となく気付くみたい。
 でその腕の中から逃れての「♪ どんな言葉も〜」。ファントムは椅子に座りそれを聞く。食い入るようにクリスティーヌを見てたり、感じ入ってマントの膝を握り締めたり。
 それでも挑発的に歌い続けるクリスティーヌ。頬擦りはなかったから多分畏れながらも舞台に立っているという設定かな? でも手と手を重ねて一頻りあった後は逃げ出そうとするんだが。
 そしてそれを可也強い力で引き戻すファントム。
 で、マントを剥がすクリスティーヌは「♪ ザ・ポイント・オブ・ノー・リー、タン!」と行くんだが、剥がれた後にファントムか小さく「……タン」と呟くのが(泣)。
 「♪ どんな時でも〜」のラストでは鬘とマスクを引っぺがされて思いっきり「No!!」と叫びファントムはクリスティーヌを連れ去って行く。

『怪人の隠れ家』
 「♪ これがあなたの望んだことね」と怒りと恐れを露にしているクリスティーヌがファントムの「♪ 母にも〜」を聞いて哀れみを覚えたり。
 ラウルを吊るされて一気に憎しみが芽生えたり。
 トライアングルはもう凄い迫力。で、一瞬生まれた間の後冷徹に「選べ!」と突きつけるファントム。
 でもその後のクリスティーヌの沈黙に耐えられないのか、左手の指をしきりに動かして落ち着かない芝居(だと思うけど)。
 「♪ 絶望に生きた」で何となく『そうなんだ』と言ってるようなファントムも新鮮だったな。
 クリスティーヌにキスされて大きく目を見開いて驚いているファントムの表情が又凄くいい。
 2度目のキスで、頬にあてられたクリスティーヌの手に手を重ねるファントム。
 ……そうかー、その表現もありなんだー。
 って思った。まあ、その後肩を掴み直してゆっくりと引き離すけど。
 で、ラウルを解放して。
 ラウルは「♪ 二人して出て行け」の下りでファントムに向かって行こうとするけど、クリスティーヌが『行きましょう』と必死に止める。ラウルが行く気になったらクリスティーヌがファントムに心を残す。それをラウルが引っ張って連れて行く。という一連の芝居があって、「行け! 行ってくれ!!」。
 2人が去って行った下手階段下で泣き崩れるファントムにオルゴールの音。
 歌いながらオルゴールの側に近付いて、歌い終わった時にクリスティーヌの気配に気付き。
 ちょっと「見っとも無い所を見られたね」的表情をした後指輪を差し出すクリスティーヌに「♪ クリスティーヌ アイラヴユー」。
 手に添えられた手に更に手を添えて、クリスティーヌが半ば泣きながらファントムの手の甲に唇を寄せる。で去って行くクリスティーヌの後を追うようにファントムが何度も呟く「アイラヴユー」。
 下手階段上部でクリスティーヌ&ラウルのデュエット。その間にも呟かれる「アイラヴユー」。

 ……もう、これは涙腺崩壊するって!!

 で、オルゴールの側に座ったままラストの歌い上げ。

 いやぁ、マジで久々に『オペラ座〜』観て泣いたわ。22日はだだ泣き。今日はそれが判ってても泣いたよ。
 その癖やけに冷静に舞台鑑賞&分析している自分に呆れもするけど。


 向こうのキャスティングって、キャラクターの年齢に応じて配役とかしてるのかなぁ?
 結構年配の方とかも多かったけど。

 さて、支配人ズ。
 んー、やっぱりコメディ担当、なんだろうなぁ、これ。フィルマンなんて、髪型から髭の形から何かのギャグにしか見えないし。でも仕草とかは今一面白味に欠けるかも。いや、笑える所は笑えるんだけどね。
 結構フィルマンなんかは歌い方も声も可也崩して潰してるし。

 カルロッタ&ピアンジ。
 すげー、2人共でっぷり太ってる。太ってるように作ってるんじゃなく、マジで太ってる。うわーでも正しくオペラ歌手って感じ!!
 カルロッタの歌い方は可也喉に負担をかけそうなんだけど、大丈夫なんだろうか……?

 マダム&メグ・ジリー。
 マダム怖いっっ! 四季の原田さんよりも遥かに怖い!! 厳しい先生っていう設定もあるけど、ホントにディズニーの悪役チックに怖い!
 お声も可也厳しい感じの声質で。
 メグは……。可愛くない〜〜〜〜〜〜(←要するに私の好みじゃない。泣)。で、さぁ。もしかしなくてもこのメグ役の人、可也のお歳……? いや、単なる老け顔だったら大変申し訳ない発言なんだけど;;
 多分舞台で生で観ている分にはいいと思うのよ? でもアップになるとね、年齢が……;;
 声は綺麗。

 ラウル。
 ハンサムさんですね〜〜〜。声もとっても甘い。甘いマスクに甘い声、って言ってもいいかな?
 ただ、険しい顔(ファントムに向けてたり)すると結構怖い。
 ええ勿論声は基本柔らかくていい声。伸びやかだし。

 クリスティーヌ。
 物凄く高音が綺麗なのにパンチが聞いてる。基本はそれ程キーは高くないんだけど。
 横顔が結構好きかも。横顔は私好みのクリスティーヌなんだけど、斜めと正面は……何となく若さに欠ける気が(苦笑)。
 表情や芝居はホントにいい! 表情なんかくるくる変わるし、笑顔も華やかだし。

 ファントム。
 もうねー、これしか言い様が。
 『素敵です』
 低音は然程耳を魅くものでもないんだけど、高音は綺麗。いや、だからって低音が駄目という訳じゃないよ。全部素晴らしい。
 芝居も細やかで感情も起伏に富んでて。『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』のロングトーンなんて、クリスティーヌじゃないけど、魂持ってかれそうになったもの。んー、どう言えばいいのかなぁ? こう、ふわぁ、と浮き上がる感じ?
 ファントムメイクの無い素顔も可也ハンサム(イケメン、では無い。あくまでも『ハンサム』)なんだろうなぁ、と思わせる顔の半分。
 何かねー、切なげな表情が又、好いわー。
 立ち姿はホント、綺麗だし、格好好い。

 しかし面白いよねー、立ち姿とか仕草がどのファントムもどのラウルよりも遥かにお貴族様チックなんだよねー。


2011年10月23日(日)
≪ ≫ 初日 最新 目次 HOME