三日坊主日記
瑞樹 美霧

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■ 『オペラ座の怪人』25周年ロンドン記念公演 その1

 すげかった〜〜〜! 矢張り本場は迫力が全く違う!
 でも歌ってる時の呼吸音が滅茶苦茶入ってて多少耳に障ったのは否めない。芝居での呼吸音(断じて溜息ではない!)は気にならないんだけどねー。
 何だか、『芝居を観た!』って感じ。
 劇団四季式は『言葉を明確に伝える』がメインで、芝居(感情表現)は2の次3の次、いや、何処かで『感情表現は必要ない』とか書いてあったのを読んだ気がするぞ。
 なだけに、感情表現ばりばりのこの記念公演はホントに凄かった。
 久々に『オペラ座〜』観てラストだだ泣いたわ。映画版『オペラ座〜』以来かなぁ?
 因みに映画館の客席は1/3位埋まってたかな?

 キャスティングに関してはパンフレットもなかったので、不明。まあ、調べれば何処かに載ってるんだろうけど。
 記念の特別公演だから、セットやら何やらも特別仕様、なのかな?




 さて、以下、ネタバレるので、『自分が観に行くまでは知りたくない』という方はスルーの方向で!

   ということで全体編

 先ずはセットが違う。上下手両方に階段が。俳優たちのメイン登場場所はこの階段。シーンによっては階段の前後からも出て来るけど、主要の役者(役名付)は殆ど両サイドの階段か舞台センターから登場する。
 で、オーケストラピットは舞台頭上。
 因みに四季版でプレセミアムアーチ上(&ゴンドラ)や墓場のファントムはこのオーケストラピットの指揮者と背中合わせになって登場する。
 1番は背景幕が全て液晶での映像だということ。なので『ハンニバル』で落ちてくる背景も映像。これはリアル感が全くなくて何か哀しかった。
 シャンデリアもオープニングで上がっていかない。
 最初から吊り下げられていて『666 シャンデリア(←当然アルファベット表記。スペル出て来ない;;)』と書かれている幕でシーンによって隠されたり出て来たり。あー、火も煙も吐いてたなぁ。
 ファントムの地下室でのオルガンはステージドセンにセットされてるし。
 ラストの玉座もドセンのオルガンと上手の階段の間にあったり。あ、でも玉座のファントム消滅シーンの仕掛けは間違いなく同じものだな。
 まあ、そんなこんなで登場シーンや動きが当然変わって来る訳で。
 オークションシーンでプレセミアムアーチの横渡しの部分が矢鱈低い場所にあるんだけど、スペースそれだけなのか!? とか思ってたら、オープニングのメインテーマで(背景幕が上がっていくのと同じ要領で)吊り上がっていったり。
 トラベレータ(傾いたりはしなかったけど、取り敢えずそう呼んでおく)はオーケストラピットよりも上の位置からオーケストラピットの高さまで上下する。ブケー殺害シーンもそこ。
 奈落は無しなので消える・飛び込むシーンはない。
 実際のボックス席を使っての5番ボックス&支配人ズのボックス……らしい。

 兎も角出演者の数は多かった。
 バレリーナのお嬢さん方は多分四季版の3倍位。勿論アンサンブルも3倍位いる感じ。『マスカレード』のお猿さんが率いる楽隊も3セットいたし、蝶々さんも3人いたような……? で、よくよく2回目で観てみたら全部の衣裳が3セットずついる……?
 まあ、階段も左右の階段と、ラストの全員で『マスカレード』の時にはドセンターから階段現れるし。
 お猿さんといえば……、オルゴールのお猿さんが可愛くない〜〜〜〜っっ!! 何か、怖い、てか、キモチワルイ(泣)。
 舞台が広いから人数が多くても全然気にならないけどさ。

『オークション』
 ラウルその他諸々の上手・下手の立ち位置が逆。なのでラウルは上手に。マダムや支配人ズ(という設定ではないのかもしれないけど)は下手に。
 シャンデリアは映画版で使われたもの(スワロフスキーの)らしい。

『オーヴァチュア』
 オーケストラピットの背後に大きくメインテーマを弾いているらしきファントムの映像が!
 この映像があるだけでこのオペラ座という空間を支配しているのがファントムであることが判る。

『ハンニバル』
 象が出て来ない!!
 支配人ズの登場はリハーサルが終わってから。客席から登場。
 ルフェーブルが新しい支配人ズを紹介しようとするけど周りが騒がし過ぎて収拾がつかない所で、「マダム・ジリー」と声をかけたらマダム・ジリーか とん! とリズム棒で床を叩き、その瞬間しん、となる。すげーぞ、マダム・ジリー。

『スィンク・オブ・ミー』
 カルロッタが歌った時に落ちて来る筈の背景が、映像だったので何だか現実味がない;;

『楽屋にて』
 うをっ!? 楽屋が仕切られてない。いや、ここから楽屋、みたいなエアーな場所はあるんだろうけど、楽屋のシーン寸前に上手に机と椅子が出てくるだけ。
 鏡はドセンター。クリスティーヌの映像にファントムの映像が重なる感じ。で、その液晶(?)が開くと現実のファントムが立っている。

『怪人の隠れ家』
 セット設定が違うので動線が可也違う。でも大まかな動きはほぼ変わらず。
 因みに両サイドの階段は不動。ドセンターにオルガン、下手側に舟→ベッド。
 ウエディングドレスのおねーちゃんの立つ鏡はなし。

『支配人のオフィス』
 フィルマンによる新聞投げなどはなく。デスクに腰掛けて歌ってるフィルマン!

『プリマ・ドンナ』
 導入部分なんかの支配人ズの遣り取りはほぼ同じ。面白さには欠けるけど。
 四季版で上手でカルロッタを座らせた椅子をぐるぐる回しているシーンでは衝立とかが出て来て、カルロッタが『イル・ムート』の伯爵夫人の衣裳にそこで着替えたり。

『イル・ムート』
 ベッドじゃない! 長椅子だった。
 プレセミアムアーチに現れるファントム、いたのかなぁ? 映像には出てこなかったからいなくて空蝉の術(声だけ)だったのかな?
 バレエも花男の動きが結構違ってて面白かった。おねーちゃん達は人数が多い分パートによっては動きが違ったけど、メインパートは見慣れた振り付けだったわ。
 オーケストラピットまで降りて来ていたトラベレータの上にはブケーが。そしてそこでファントムに縊り殺されてた。

『屋上にて』
 クリスティーヌ&ラウルの動きはほぼ変わらず。キス・シーンの場所は違ったし、回数も違ったけど。
 上にも書いたがファントムはオーケストラピットに現れる。

 1幕ラスト。
 シャンデリアが落ちて来ない分、火花が散って火と煙を吐いてた。

『マスカレード』
 両サイドの階段(固定)から同時に支配人ズが現れる。登場は下手がアンドレ、上手がフィルマン。
 アンサンブルは舞台両袖からと客席通路から登場。上にも書いたように、多分アンサンブルの衣裳は全部3セットずつあったんじゃないかと。
 ファントム登場は全員で『マスカレード』を踊る寸前に出て来たドセンターの階段上(と言ってもそれ程高さはない)。そこから降りて来ない。
 クリスティーヌも階段下から見上げるだけ。
 よって『ザ・ポイント・オブ・ノー・リターン』でファントムがクリスティーヌに渡す指輪とラストでファントムが渡される指輪は、ラウルからクリスティーヌへの婚約指輪とは別のもの(苦笑)。
 最初(オープニング)からファントムは小指に指輪してた。
 因みに奈落はないので、階段の最上部が火を噴いてた。

『支配人のオフィス』
 この時点のスコアは支配人ズが持つものとカルロッタ&ピアンジが仲良く見てるものの2部のみ。因みにカルロッタ&ピアンジが持ってた(ピアンジが床に叩きつける)ヤツは中途半端に畳まれ、クリスティーヌ&ラウルが現れた時に思いっきりフィルマンに踏みつけられていた(爆)。
 で、そこで初めてクリスティーヌがスコアを見せられ、自分が主役だと教えられる、という流れ。

『ドンファンの勝利の稽古』
 クリスティーヌは少し遅れて現れて、ピアノの側で1フレーズ歌ってから席に着く。
 すげー、ピアンジの音の取れなさ徹底してるわ。
 勝手に鳴り出したピアノの上の生首は女性もいた。

『墓場にて』
 パパのお墓とかも全部液晶に映し出された映像なのでファントムが現れるのは上にも書いた通りここでもオーケストラピット。
 ファントム&クリスティーヌのデュエット時、ラウルも歌いながら出て来る!! 何言ってるか解らなかった(訳もなかった)けど。
 杖はなく、階段とかあっちこっちに仕掛けられた仕掛けから火が吹いていた。

『ドン・ファンの勝利』
 ファントムがクリスティーヌを連れ去って行く時、上手の階段上がっていった。
 で、舟は出て来なくてそのままオーケストラピット辺りまで降りて来ていたトラベレータで一連の歌と芝居。
 ファントム&クリスティーヌが捌けた後ラウル&マダムが現れ一連の芝居。

『怪人の隠れ家』
 登場は下手階段から。ウエディングドレスを着たクリスティーヌの後からヴェールを持ったファントムが現れる。当然元々ウエディングドレスを着ていた筈のマネキンはいないので花束はなし。
 ドセンターはオルガン(の上手横には玉座)なのでラウルが吊るされるのは上手階段。だからトライアングルの動線は可也違う。
 トライアングル後、クリスティーヌ&ラウルが隠れ家を後にするのも下手階段。舟は出て来ないので、ラストのデュエットも下手階段上。
 ラストのファントムの歌い上げはオルガンの下手脇に置いてあるオルゴールの側に座り込んだまま。
 で、オルガン上手隣にある玉座へ向かう。
 メグが下手から登場して、玉座にかかったマントを剥ぎ取ったらオルガンの上に置いた。


 カーテンコールの後にはアンドリュー・ロイド・ウェバーが現れ、挨拶があってディレクターやスタッフの紹介があって、初代から歴代キャストも出て来る。
 勿論ラストにはサラ・ブライトマンも!!
 そしてサプライズでサラ・ブライトマンと5人のファントムによる『オペラ座の怪人』。
 で、5人のファントムをメインに全員による『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』。
 当然現ファントムは後から現れておいしい所は持っていけるというスタイルで。

 しかし、ホント凄いよなぁ、サラ・ブライトマン。いや、勿論歴代ファントムも!
 多少の衰えは矢張り歳と共にあると思うけど、素晴らしい声!!
 サラ・ブライトマンもあの最高音、綺麗に出してたし!

 ホント、素晴らしい舞台だったわ。……映像だけど。
 間違いなくDVDは出たら『買い!』。



     ☆ 今日までかかって読んだ本 ☆
 筑摩書房 ちくま文庫 今尾恵介『地名の謎』

2011年10月22日(土)
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