最終話のカタルシスをすっごく期待していたのですが、そんなんでもなかったなー、と。
作り手としてはきっと納得のいくような設定をしているのだろうけど、
視聴者に知らされないままでは謎ばかりが残り、想像力で補完するにも限度がありまして。
SPECは補完作業もすごく楽しかったのだけど、こちらはあまり楽しくないのは、
黎士と麻陽に最後までさほど思い入れが持てなかったせいかもしれませぬ。
黎士はすごい自己犠牲で麻陽と2013年を守ったには違いないのだけど、
戦い終わってみれば犠牲にしたのは自分の生身の身体だけで、
それすら100年後から完全な代替品をプリントアウトして調達し、無傷の脳データを転送し、何事もなくふっかーつ!
麻陽も狙われに狙われたけど、王将だ旗だと鉄壁の守りを固めてもらって結局無傷。
せつないのはロイドをはじめとする機械の皆さんで、結局彼らは血のクリスマスを実行するに至ったのか、
ラスボスは誰なのか、100年後には人間と機械の力関係はどうなっているのか、
というかみんな機械の身体に脳データ移して不老不死になってるのか、
未来と契約を交わしたお偉いさん方はその後どうなるのか、そういうことはわからないまま。
なので、黎士と麻陽がひしと抱き合えたとしても、
えーっと、予想どおりのハッピーエンドですがそれでよろしいのでしょうか? 的な気分に。
人間の強い想いが時空を超えて届き、さまざまなものを良くも悪くも変えていく、ということにはとても共感するし、
それに最新のテクノロジーが絡むのもとても面白かったけど、なんかもうちょっと説明がほしいわー、
ってトコで終わってしまった印象です。好きなテーマだし、7話くらいからすごく面白かったので、ちょっと残念。
そうそう、想いには質量がないとか、脳データが雷でばーんと転送されるとか、
ロイドのすべてのデータがあのキレイな小さいキューブに凝縮されているのとかを見て、
「ルパン三世 ルパンVS複製人間」(1978年公開)のマモーのあの巨大脳みそがふと頭をよぎりました。
クローンとして限りなく生まれ代わり続けることで1万年を生き続けたマモーと、
その1万年分の英知が蓄積された巨大な脳。
あのラストシーンもすごい衝撃的だったけど、あのデカさもあの時代ならではですね。
さ、あとは「リーガルハイ」の最終話をお気楽に待ちましょう。
しかし明日はましゃの大感謝祭に行きますよ! 1年ぶりのライブ、1年ぶりの生ましゃ!
雪予報も出てるけど、それならなおさらあったまってこよ。ライブは身体も心もあたたまるからね。
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