まずは黒河内も清家も、ちゃんと生きててヨカッタ。
「桜吹雪会」に関わったあまりに多くの人たちが次々に殺されてしまったことを思えば、
これほどのことを知ってしまってなお生きていられるというだけで奇跡的なサバイバルと言えるわけで、
わたしの中ではかなりのハッピーエンドです。
三億円事件の真相も、「桜吹雪会」の成り立ちも、
その会の秩序を維持するために「粛清」を重ねてきた歴史も、
ほぼ全貌が解明されたと言っていいわけじゃないですか。
黒河内と清家のみならず、他の刑事たちの前でも暴露しちゃったし。
にもかかわらず、「警察の闇」は結局のところまったく無傷だったのが、
なんとも不気味でなんともリアルでした。
すべてを牛耳っていると思われた沢渡でさえ、消されたのか、どこかで保護されているだけなのか、
それすらわからないし、沢渡や高橋がいなくなったところで、
他の人間(牛井や柿崎や班目など)があたりまえのように会を引き継いでいくし。
つまり、これだけの犠牲者を出してもなお、
頂から裾野までの全貌は、すべてを視野におさめることすらできない巨大なものだった、
ということがわかっただけという。
とは言っても、黒河内と清家が迷宮入りだった事件の真相を暴いたのは確かなので、
今後また、別のアプローチで闇に迫ろうとすることがあるかもしれない。
ま、黒河内が三億円事件以上に執念を持てるようなものがあるかどうかはわかりませんが。
それにしても、黒河内のキャラは大好きでした。またいつかお目にかかりたい。
色々出過ぎで食傷気味の剛力ちゃんですが、その際は、清家にもぜひご登場いただきたいです。
そして明日は「安堂ロイド」最終話。こちらも楽しみ。
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