水曜日は「リーガルハイ」がひたすら楽しみなのに、
昨日はなっがーい歌番組のせいで飛ばされてましたよ! ガッカリですよ!
コラボが売りなのはいいけれど、コラボがオリジナル以上に魅力的じゃないと、
ただ痛々しいだけというか、大がかりな自己満足というか。
持ち歌で最高のパフォーマンスできない人が、よそさまの歌とか無理よね。
それはともかく。
まだまだ「SPEC〜結〜爻ノ篇」のお話は続きますよー。
公開前の予告映像で、当麻が「瀬文――!」と絶叫している声がありました。
瀬文が高い場所から落ちていくように見える、落ちながら何かにすがろうと
絶望的に手を伸ばしているように見えるシーンのあとにこの声が聞こえるので、
わたしはこれを、「落ちていく瀬文を助けられなかった当麻の叫び」だと思っていたのです。
本編を見ればわかりますが、これはその逆で、「瀬文に助けを求める当麻」の、最初で最後の心の底からの絶叫でした。
当麻がこんなふうに瀬文の名を呼んで助けを求めたことは、今までなかったのですよね。
当麻に危険が及んだときには当麻が反応するより早く、いつだって瀬文は当麻の盾になっていたわけですから。
今回の セカイvs当麻 の戦いに瀬文はまったく参加できておりません。
戦場となる電波塔の上に当麻が現れる前に、瀬文はすでにセカイによって吹っ飛ばされてしまったので。
だけど最後の最後、もうダメだとなったときに、当麻があたりまえのように呼びかけたのは「瀬文さーん」。
ここから次に「瀬文―――!!」と絶叫するまでの一呼吸に、どれほどの万感の想いが込められていたか、
どれほどの絶望感と限りない希望が込められていたかを想像すると、胸が張り裂けそうになるではありませぬか。
1回目に呼ばれたときはすでに瀬文は一生懸命電波塔によじ登ってる途中だったのだろうけど、
瀬文からの返答はなかった。
2回目の絶叫に「当麻!!」と応えながらフェンスを越えてくるあのハゲダコの頼もしさたるや。
キーーーターーーーーーー!
そりゃ来るよね。来ないハズがないよね。
地球の裏側からでも宇宙からでも地底からでも、根性と気合で飛んでくるよね。
タコ公園の砂場から地上18階のそのまた上の電波塔までなんて、どーってことないよね。
当麻に残された唯一の希望。すなわち人類の希望。
そしてそこからの展開は思い出すだけで号泣なわけで。
で、予告で血まみれの瀬文が手を必死に伸ばしていたシーンは、映画本編を見てもその理由がわからなかったのですが、
ノベライズによれば撃ち殺された当麻が空高く浮遊していこうとするのを見つけ、それを掴もうとしていたから、だそう。
ただでさえせつなくて残酷なあのシーンが、それを知るともっとせつなくなってしまいます。
手、届かないものね。当麻は無間地獄を浮遊し続けるのみ。
明日、2回目を観に行く予定です。気づかず見過ごしたあんな場面やこんな場面、
ちゃんと発見できるかしらん。
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