| 2013年10月30日(水) |
西門さんのプロポーズ |
そりゃ無理というものですわ西門さん。
納豆沼から「妖怪」のようなめ以子ちゃんに助けてもらったお話を、
どこの誰がプロポーズと思ってくれますの。
「あなたと一緒ならどんな時でも大丈夫、笑っていられる。」
って解釈しろってトコからまず無理。
深読み大好きなわたくしですら、目の前でそんな話をされたら
「へいへい。妖怪で悪うござんした。お大事に」と、さっさと立ち去ると思いましてよ。
「あなたと一緒ならそんな納豆沼からも抜け出せる。」
夢ではそういうことになっていましたのね。だから?
「そんな納豆沼から助けてほしい→あなたも納豆沼に引きずり込むことになる
→つらい目にあわせるかも→それでもいいか? って聞いてるんです!」
最初からそこまできっちり話してくれなきゃ誰もわかりません。
いやー。大正ロマンに新手のプロポーズを見た。
いるよねー。こういう人。
典型的な理科系、あるいは頭の回転が速すぎる人。
自分の頭の中では論理的に先まで結論が出てるから、その冒頭を話しただけで
まわりの人も自分と同じように理解していると信じて疑わない人。
悪気はないのよね。だから、アホにもわかるように、とお願いすれば
そこは頭がいいから理路整然とわかるように説明してくれるわけだけど。
で、め以子の「それはわたしと一緒になりたいということですか?」に
「大好きなんです。・・・(けっこうな間)・・・あなたの食べてるとこ。
だからあなたを一生食べさせる権利を僕にください。」
もうね。この融通の利かなさこそが愛おしい。馬鹿正直とも言う。
「大好きなんです」だけでいいのに、「あなたの食べてる姿」が大好きだとわざわざ詳細を追加。
納豆を妖怪のように吸い込んでくれる姿も頼もしくて、高熱で苦しんでる中でも笑えちゃうのね。
だからずっとそんな姿を見て自分も笑っていたい。それが自分が生きていく原動力になるから。
だからずっと食べさせたい。
実に筋の通ったプロポーズだ。嘘っぽい美辞麗句よりずっとステキ。
その人のどこに魅力を感じるかなんて本当に千差万別で、古美門先生の「顔!脚!胸!」だって、
当人同士がそれで納得してればそれでいいわけで。
先週土曜日からの怒涛の展開、楽しいですー。
お見合い蹴って、振袖で川に落っこちてまでの、め以子一世一代のプロポーズあってこそ
ここに至ったわけですが、背中を押したのが納豆沼でのめ以子の夢って。
でもこれまでの生活の中で西門がめ以子に感じていたすべてが、象徴的に凝縮されている、
最高に説得力のある夢でした。この夢を作り出した西門さんの頭脳すごいわー。
川に落ちため以子を助けに、自分も川に飛び込んだ西門。
納豆沼に落ちた西門を助けに、自分も納豆沼に下りてきため以子(西門の脳内限定)。
お似合いです。
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