サダヲちゃんは安定の面白さでした。
エピソードはどれも面白かったのだけど、マンタン王国に謝罪に行くあたりから急に失速。
後半はそのままマンタン王国の話と「わきげぼーぼーじゆうのめがみ!」がしつこく続き、
先がすっかり読めてしまってあまり面白くないエンディングに。
前半があんなに面白かったのに、後半でダレてしまうと「観に行くまでもなかったかぁ?」と
思わされ、かなり残念な気分でしたわ。「終わり良ければすべて良し」って結構真実よね。
クドカンお得意の、時間を遡ってみると実はあの場面とあの場面はつながっていた、
実はあの人はこの人だった、みたいなこともいっぱいあり、もう一度観て確認したい気持ちはあるものの、
あの冗長なマンタンをもう一度観ねばならぬと思うとちょっと二の足を踏んでしまいます。
二世タレントの暴力事件の謝罪とか、すっごく面白かったんだけどな。
その父親である大御所俳優(高橋克実)と、母である女優(松雪泰子)がダントツの存在感で、
そのとんちんかんな謝罪っぷりは絶妙で、暴力事件の本当のいきさつは、かなりイイ話だった。
東京謝罪センター所長・黒島(サダヲ)の、謝罪の達人をめざすきっかけとなった、
ラーメン屋にまつわるエピソードも、話がどんどん大ごとになっていく様子が面白かった。
前半の勢いのまま「土下座の上を行く謝罪」「土下座越え」「土下座の向こう側」が
実感できるラストを期待したのだけどね。
マンタン王国はもうちょっとアッサリにして、むしろ、
全編を通して唯一と言っていいオトコマエ要員の竹野内豊氏の方をもっと観たかったかなー。
と、いろいろ申しましたが、
サダヲちゃんはいつでもどこでも全身全霊で面白くて、見事にハマリ役でした。
サダヲちゃん観てるだけで楽しかった♪(こんだけ文句言っておきながら)
|