2008年作品 監督・脚本:内田けんじ
出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、田畑智子、常盤貴子 他
NHKBSプレミアムでやっていたのを拝見。
面白かったー。
終盤にきて、それまで「この人はこういう人」「この人物関係はこう」だと思っていたことが
すべてそうじゃなかったとわかったときの幸せな「やられたー!」感。
一度観終わってすぐにラスト20分をもう一度観直し、
翌日、最初からもう一度観直し、しょっぱなから細かく散りばめられていた、
大量の「本当のこと」を見つけてはいちいち喜んでおりました。
最初から見直すとよくわかるのだけど、映像には何ひとつ嘘はないのね。
なのに、観てるこちらは勝手な思い込みで勝手に騙されている。
いや本当にすごいと思いました。
内田けんじ監督作品は、2012年の「鍵泥棒のメソッド」の方を先に観ましたが
すぐにもう一度最初から観たくなること、
スリリングで若干バイオレンス(も、ありそうな)サスペンスだと思っていたのが
見事などんでん返しでほっこりハッピーエンドになっていること、
そしてとにかく最高に面白いこと! で、両作品はとても良く似ています。
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人のお三人が、今よりほんのちょっとずつ若くて、
もじゃもじゃ頭の洋ちゃんは、なんだか妙にかわいらしく見えたりする。
常盤貴子のマドンナ役もすごく魅力的。
洋ちゃんの中学校の先生役もピッタリでね。
実際に教員免許をお持ちの洋ちゃんが先生になってたら、こんな感じの先生になってただろなー、と。
幸せな「やられたー!」感のある作品、けっこういっぱい観てる気がするのだけど、
いつもまんまと騙されてしまいます。楽しい騙され方だからいいのだけど。
というか、これを最初から見抜ける人とかいるのだろうか?
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