| 2012年08月02日(木) |
FUKUYAMAアングルがステキすぎる |
と、その前に。
内村航平選手、個人総合金メダルおめでとーーーー!
オリンピックに棲む魔物と出会い、それを克服しての金!
順調に取れた金よりもずっとずっと価値のある金メダルです。
メダルを手にしたうっちーの笑顔がよかったですねー。
で、惜しくも銀に終わった団体の試合を会場で見ていたましゃが、
英国人選手への歓声がすさまじくて、日本人選手はだいぶ集中力をそがれただろうという
お話をしていて、その時の修造とのやりとりが面白かったのでちょっとご紹介。
福「オリンピックならではの強敵がいました。イギリス人選手を応援するもの凄い歓声です。
僕は大きい音には慣れてるんですけど、まるでコンサート会場のようで。」
修「内村さんも、音にヤラれて集中できないってことも?」
福「内村選手もコメントしてましたが『気にはしないようにしていたが、
地元の波に呑まれてしまっていたかも』と。
あれね、誰だってビックリします。観客席の僕だってビックリしましたから。
修造さんが2000人くらい居る感じなんです。」
修「はははははは! 大変だ。それは暑苦しいわ。」
修造の言葉が清々しく感じられるとは!
(ちなみに修造、修造と呼び捨てにしておりますが、バカにしているわけではございません。
あのブレることのない暑苦しいキャラには何か楽しいニックネームがほしいと思っているのにそれが無いので、
ニックネーム代わりだと思ってご容赦ください)
さて、本題。
朝日新聞に連載中の「FUKUYAMAアングル」がステキです。
本日(8月2日)の時点で4回(開会式前のご紹介を含めると5回)掲載されてますが、
これらを含めましゃのロンドン取材をまとめたAERAムック本の発売(今月末を予定)が
今から本当に楽しみです。
修造と並んでも、あの強烈なキャラに気後れすることなく述べる的確なコメントも見事ですが
FUKUYAMAアングルに見られるような、国や自然や街やその中で生きる人々へ向ける
着眼点や感じ方はもっとステキ、というか、大好き。
写真も温かみがあってキレイです。
少し抜粋しますと、例えば掲載第2回目の「成熟した街は、ひと味違う!」では、
北京の時は国をあげての五輪ムードで、中国全土から人が集まり、盛り上がっていました。
でもロンドンでは、競技場をのぞけば日常生活が続いている。交通渋滞を避けるため、
バカンスに行った人も多いそうです。(中略)
そんな中、街中で撮影していたら、偶然聖火リレーに遭遇しました。テムズ川沿いの細い路地には、
聖火を待つ人たちの列。どこからともなく、女王のパネルも登場。ここでもシャレが利いてました。
警備の警察官はサービス精神たっぷりで、「聖火が来たら、歓声を上げる練習だ。3、2、1!」と
号令をかけ、楽しませてくれた。映画でしか見たことがないような警官キャラでした。
待つこと15分。ランタンを抱えた人たちが、静かに歩いてきました。それが聖火だと気づいたのは、
通り過ぎてから。居合わせた人たちは歓声どころか全員きょとん。僕もシャッターを押せなかった。
こんなハプニングも、まあ、五輪ならではですかね。
この写真、号令かける練習をしている警察官もまわりの人々も、すごく楽しそうで良いのです。
第4回目の「お堅い場所にビーチ、お得な気分」では、
今回の五輪、それぞれの競技場がとてもユニークなんです。
例えば、自転車のトラック競技が開催されるベロドローム。カーブ状の屋根が特徴的な美しい建物です。
使用された木材は、環境になるべく負荷をかけないように配慮されているそうです。中に入ると
木の香りがして、まるでひのき風呂のよう。(中略)
ビーチバレーの会場「ホース・ガーズ・パレード」は、普通は騎兵の交代に使われる広場。
全然ビーチじゃないんです。首相官邸など政府の施設に囲まれ、バッキンガム宮殿にも近い、
とってもお堅い場所。警備も一段と厳しい。
そんなところで、DJ風のアナウンスや歓声が響く。競技の合い間には、水着姿でダンスのパフォーマンスまで
出る。なんともうれしいミスマッチ感です。きっと、周りで働いている公務員は仕事に集中できないだろうなあと。
ま、僕はテンション上がりましたけどね(笑)。
どれもすごく温かい視点よね。受け取る人の中身が素直でないと、こういう楽しい受け取り方は
できない。もちろんそれだけじゃなく、開催側の意図やセールスポイントも正確に読み取っている。
ましゃを特派員で送り込んだ朝日新聞グッジョブです!
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