サダヲ好きにはとても楽しい、大満足な映画でした。
たしかに2時間中1時間50分は出ていた気がする。
心の声というナレーションも全部サダヲちゃんで、目にも耳にもサダヲづくし。
失業&離婚というダブルパンチにみまわれた佐々木(サダヲ)が、ひとり遠くの南の島へ。
誰もいないと思われた美しい砂浜で4人のヘンな中年男ホームレスと出会い、
彼らに浜辺での暮らし方を教えてもらったり、夜毎宴会を開いたりと意気投合。
だけどある朝目覚めてみると、4人と共に佐々木の荷物(ほぼ全財産)がすべて消えていた。
途方に暮れる佐々木の前に、都会から来たひとりの青年(永山絢斗)が現われる。
その青年に「浜辺サバイバルの達人」と間違われたのをよいことに、
なんとなくふたりでのキャンプ生活が始まる。
さらに女の子ふたり(貫地谷しほり 佐々木希)も加わって4人になると、
「ぱいかじ南海作戦」と称して荷物を持ち去った4人のホームレス捜索、
キャンプを荒らすイノシシ退治など、さまざまな作戦を立てては実行していく。
そんなことを一生懸命やっているうちに、心の傷も色々なこだわりも気にならなくなっていた佐々木。
特にドラマチックでも感動的でもないのだけど、
まさしく、ぱいかじ(海から吹いてくる南風)に吹かれていたらなんか元気になっちゃった、みたいなお話です。
サダヲちゃん自身は相変わらず何やらせても最高に面白いですが、
佐々木をサバイバルの達人を思い込み、素直に丸め込まれていく青年役の永山絢斗くんも、
ほっこりといい味出されてました。
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