今日のおたけび または つぶやき

2012年07月01日(日)  地下4階レコード室



ほほぉ。

ニッポン放送のレコード室はLPやEPからCDまで23万枚を所有し、

在庫数が民放では最多なのだそうだ。(しかし天下のNHKは32万枚の在庫数を誇るとな)



今週のたまラジは、そんなレコード室からの放送(生ではなく録音)

カビ防止のために温度も湿度もしっかり管理され、ちょっと寒いくらいらしい。

部屋の中は「図書館みたい」「古本屋さんみたい」な匂いもするとかで、

数あるシークレットベースの中でも、なんかとても面白そうな場所ですね。いいなぁ。



山下達郎さんがFMの番組で「レコード棚からひとつかみ」取り出して聞かせてくれる

「山達の棚つか」というコーナーをお持ちだそうなのですが、それにあやかり、

「たまラジ版 福山雅治の棚つかナイトニッポン」と題した、洋楽聴き放題のひとときとなりました。



かかった曲は次の9曲。

Sunday Bloody Sunday /U2

Where The Streets Have No Name /U2

Ziggy Stardust /David Bowie

Lady Stardust /David Bowie

God Save The Queen /The Sex Pistols

Summer Of '69 /Bryan Adams

Kids Wanna Rock /Bryan Adams

Heaven /Bryan Adams

London Calling /The Clash



ましゃも荘ちゃんも、洋楽好きの男子らしい盛り上がり。

ましゃは嬉々としてレコードのあたま出しを担当し、時にA面とB面間違っちゃったり、

1曲終わったらレコードだからそのまま次の曲が始まっちゃったりと、

レコードを知ってる世代には、曲やアーティスト名以外にも、懐かしいことばかり。



ましゃは一応、かける曲を決めていたらしいのですが、1曲かけるたびに

「このアルバム全部イイから全曲かけたいんだけど」と言い出し、

スタッフもみんなそれぞれ「俺これが聞きたい」というのを棚から持ってきちゃったりとか、

レコード室はまさしく「放送研究会」の部活状態。

「収録終わってもまだ居ていいんだったら、もうちょっと聞いていこうか♪」なんて会話もあったり。



もはやめったに見ることができないアナログのレコードを手に、

わくわくしながらジャケットの写真や歌詞カードや解説を見たり読んだりしている様子が

めっちゃ想像できましたよ。



十代の頃からの洋楽ファンとしてのましゃの感想もすっごく面白かったですが、

それと同時にプロのミュージシャンらしい感想も聞けるのがさらに面白い。


たとえば、アナログレコードは溝を指でなぞるだけでも音が出るので、

(CDのような)記録媒体というより「楽器」みたいだ、とか。


デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのイントロ聴きながら

「ギターのチューニング合ってねぇ! でもこれがかっけぇぇ!」とか。


セックスピストルズのギターは間違いだらけで本当にヘタだけど、

そのギリギリの感じがバンドサウンドっぽい、とか。


U2はやっぱり初期の頃から最高に上手い、しかもスタジオミュージシャン風の上手さでなく、

その人にしか出せないオリジナルの上手さだ、とか。



で、極めつけの一言が、

「俺、自分でもびっくりするんだけど、あらためて・・・俺、音楽好きだ!」


日常は制作する方に追われてるけど、聴くのもやっぱり好きだと再確認なさったご様子。




そんな楽しい洋楽三昧が終わり、荘ちゃんがツイッターで次のようにつぶやかれていました。


「こう言う仕事をしてると、どうしても捻った選曲をしたくなってしまうのだけど、

 (色々知ってるのに)敢えて超王道の曲ばかりを堂々と掛けるのは逆に勇気がいる事だと思う。

 有名な曲ってやっぱり名曲だし、王道を行く、事の大切さを知ってる人だからなんだろうなぁ、と

 目の前に座ってた方に思いました。」



「王道を行くことの大切さを知っている」というのももちろんだけど、わたしがいつも

ましゃの姿勢で感じることは、「相手の目線に合わせることができる」ということ。

素人相手なら、わかりやすくそれこそ「王道」な見せ方聞かせ方ができるし、プロ相手なら、

同じプロとしてそれにふさわしくいくらでも通で捻った対応もできる。



これは実はかなりの知識と技術、そして相手への気遣いがないと

できなかったりするのではないかと。

だって、素人相手に無駄に捻って無駄に上から目線なだけで全く伝わらず、

かと言ってプロ相手にも己の勉強不足で全く通用してないのに、まったくそれに気づいてない、

もうどうにもならない感じの人とかいるじゃん。

せめてどっちかひとつ気づけよ、と思ったりしますが。



ましゃは誰に対しても自然体ながら的確な対応をなさいます。

荘ちゃんのことは、ましゃラジオを聞かなかったら知る機会はなかったと思うのですが、

どのような状況でも楽しくて感じのいいトークをくりひろげられる、

最高にプロフェッショナルなアナウンサーだと尊敬しております。

ふっと空気に緊張が走ったときに、どんだけ荘ちゃんは頼りになることか!

さすがステルス気遣いに長けたおふたりでいらっしゃいますね。






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