今日のおたけび または つぶやき

2012年06月01日(金)  TEAM NACS 「WARRIOR」@赤坂ACTシアター


TEAM NACS ニッポン公演 WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン

31日の昼公演を観てきました。

北海道の札幌公演を皮切りに、本州・四国・九州と全国18ヶ所をまわり、

最終公演地・東京での2日目。

わたしにとりましては、初のNACS本公演でございます。



今朝のZIPでもお稽古風景などが見られましたが、

「今、もっともチケット入手困難」な舞台のひとつで、7万人分即日完売だったとか。

そんなことも知らぬまま久々に訪れた赤坂ACTシアターのロビーは、

その凄まじい人気を裏付けるかのごとく、各方面から贈られた花で埋め尽くされておりました。

ざっと数えても50本はあったかと。




わたしが観た舞台は、安田顕氏の「スマートモテリーマン講座」とか、

大泉洋氏の「大泉ワンマンショー」とか、おフザケお気楽路線のものだけでしたし、

あとの3人は、TVでお見かけしても「ナックスの人だー」くらいの認識度で、

その5人が揃った本公演というのがいったいどんなものなのか、まったく想像がつかなかったのですが、




甘く見ていたわたしをお許しください。(土下座)

NACS△ーーーー!

NACSちょーかっけーーーーーー!!!

5人ともキラッキラの舞台人で、5人5様の強力なオーラがびんびんに飛び交っていた最高の舞台でした。




織田信長(戸次重幸)、豊臣秀吉(音尾琢真)、明智光秀(大泉洋)、徳川家康(安田顕)

柴田勝家(森崎博之)って、その配役はフザケすぎだろう! などと実は若干思ったりしていたのですが、

いやもう、誰も彼も魅力的で。

映画やドラマでお見かけする時とは比べ物にならない、圧倒的なパワーを発する役者さんたちでした。




パンフがまたカッコよくてね。最初にこの5人をひと言ずつで表しているのですが、それが



天辺から地を見ていた者。   (信長)

どん底から天を見上げていた者。(秀吉)

影となり光から逃げていた者。 (家康)

秘めた想いに命を懸けていた者。(光秀)

信じる道を突き進んでいた者。 (勝家)


すべての思いがここに通じる。


「コノ国ヲ、守ル。」




この通りの、それぞれの抱える苦悩や虚無もドラマチックに描きつつ、

クライマックスの本能寺、そしてその後を、2時間20分ノンストップで描きます。

もちろん、史実ではこの5人が揃うということはなかったのですが、それを一緒に立たせるために

「そういうこともあったかも」な、歴史ミステリーも上手に絡めています。




NACSですから当然、ドラマチックな中にもお笑いが随所に。

「実は雨男」な光秀(洋ちゃん)には笑ったわー。らぶりーだったわー。




舞台装置は、舞台上に設置された大階段と、背景がモノクロ映像で映し出されるのみ。

でも、5人の個性と存在感に引き込まれて、舞台上が寂しいということは全くありません。

階段を縦横無尽に駆け回る激しい殺陣は素晴らしく見ごたえがあったし。

というか、あの階段舞台であの激しい殺陣は、

八百屋舞台(奥に向かうほど高く傾斜をつけた舞台)よりはるかに危険なような。

よく怪我なくやってこれたものだわ。




洋ちゃんとヤスケン以外のお3人を、生で拝見するのは初めてで、

舞台ではどういう役者さんなんだろー?と、それも楽しみでしたが、




いやもう、信長(戸次重幸)のカッコよさに目がくぎづけ。

テレビでたまーに拝見するお顔は、たしかに美形寄りではいらっしゃいましたが、

こんな威圧感は微塵もなかったはず。いわゆる普通の「やさ男」の印象しかなかったのに。




煌びやかな衣装を纏った、カリスマらしい色っぽさと畏怖を感じさせる佇まい。

朗々と響く深い声、舞も殺陣も最高に美しくて。

本能寺での最期には、史実で伝えられている以外の解釈が加えられていましたが、

その方がより信長らしく感じられて、なんとも粋で見事な最期でした。




「WARRIOR」というタイトルは、もちろんそのまんまの意味もありますが、

叫び声の「うぉりゃああああああ!!!」でもあるそう。

追いつめられて手も足も出ないとき、震えるほどの怖さに押しつぶされそうなとき、

「うぉりゃあああ!」と腹の底から声を出して自分を奮い立たせ、突き進む姿が

5人それぞれに描かれております。

なんかね、その声と一緒にこちらの心も震えるような気持ちになります。




カーテンコールではひとりずつご挨拶。

秀吉の音尾くんは最前列の一角を「肥溜め」扱いしたことを詫び、(肥溜めが出てくるシーンがあるのです)

光秀の洋ちゃんは舞台途中(もちろん出番じゃない間)トイレに行った時の、衣装との悪戦苦闘っぷりを語り、

信長の戸次氏は出演者のひとり(他に家臣役など客演が15人いた)のモノマネをしてすべり、

家康の安田さんは「好きな言葉」と「座右の銘」で、いつものようなお下品な言葉を選び、

勝家にしてナックスリーダーの森崎氏がそれらすべてを詫び、感謝と今後の宣伝もするという、

ほんとステキなチームワーク。



NACSカッコいいっす!




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