| 2012年04月27日(金) |
「Endless SHOCK」&「椿姫」&シネマ歌舞伎「天守物語」 |
劇場というのも強力なパワースポットのひとつですね。
力強いエネルギーにあふれ、美しさや清々しさに満ちた舞台には、
お祓い&全身エステのような効果があるように思いましてよ。(実際のお祓いもエステも行ったことないけど)
昨日26日には「Endless SHOCK」、24日には玉三郎&海老蔵のシネマ歌舞伎「天守物語」、
そして先週の17日には美輪明宏版「椿姫」を観てきました。
美しいものに触れるって気持ちいいわー。
まずは「Endless SHOCK」。
2月に観て以来の今期2度目ですが、こんなとんでもない(←誉め言葉です)舞台を4ヶ月もの長期間、
それもほぼ毎日2公演を、座長はじめずーーーっと同じメンバーで上演してきたのに、
パワーもテンションも全く衰えることなく、
ダンスや殺陣やアクロバットの美しさ緻密さダイナミックさも変わらず、
座長と沙也加嬢の歌声はますます響き渡り、アドリブはますます冴えて楽しくて可笑しくて、
何から何までステキなわけで。
いつもながら、SHOCKを観た後は力みなぎる実感がございます。
今だったら当麻(@SPEC)のように「高まるぅぅ」と言いたくなる気分です。
座長&座長ひきいるカンパニーの放つ元気玉おそるべし。
いつ来ても客席内はびっちり満席だしね。見回すとなんだかもう驚くより呆れてしまいますよ。
4ヶ月もやってるのに。っつーか10年以上続いてるのに。どんだけ客を呼ぶのだこの演目は。
「満員御礼」の札もあたりまえのように立っているし。まったくあたりまえじゃないけどね。
昨日夜も含め、ビデオ撮りが何度も入っているようですから、映像化は確実かと。楽しみですねー。
座長のあの超かわいらしい不思議な動きや、日替わりで次々に生み出されるアドリブの数々、
あの名作「5分でわかるEndless SHOCK」の映像も特典で入れてもらえないだろうか。
シネマ歌舞伎「天守物語」では、優美で幻想的な玉三郎と、凛々しくて美しい海老蔵を堪能。
見目麗しいだけでなく、言葉というか日本語も本当にゆったりと美しくて耳に心地よいです。
まったく私事ですが、取り壊し直前の歌舞伎座でこの「天守物語」と「海神別荘」を
観ていた時に、腰(というか臀部)が痛くて何時間も座っているのがとにかくしんどくて、
接骨院のゴッドハンドA先生に診てもらったら「このままだと変形性股関節症になって歩けなくなるよ」
と言われたのでした。それを機に毎日のウォーキングを始めるようになって症状も改善し、
今もどうにか観劇を続けられている、という、ありがたいきっかけになった作品でございます。
ま、今でも、長時間座っているより長時間立ちっぱなしのほうがずっと楽ですが。
そして美輪明宏版「椿姫」。
美輪さまの舞台は「双頭の鷲」「黒蜥蜴」「毛皮のマリー」「近代能楽集より 葵上・卒塔婆小町」を
拝見しましたが、とにかく衣装、音楽、舞台セット、照明、語られる言葉、所作、などすべてが、
「美しさの凝縮」といった感じです。
猥雑ですごくどろどろした世界も描かれるのだけど、すーっと光がさしてくるようなシーンも多く、
今回の「椿姫」のテーマである「無償の愛」も、すごく温かく伝わってきました。
どの舞台でも、芸能界中から来てるんじゃないの? ってくらいロビーのお花がすごくて、
客席にも空調でほのかにいい香りを漂わせていて、劇場内なのに森林浴してるみたいな。
美輪さまももう喜寿(七十七歳)くらいなはずですが、とにかくエネルギッシュ。
舞台上には人間離れしたすごい方がいっぱいいらっしゃいますな。
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