| 2012年01月18日(水) |
カッコいいじーさんたち |
年末のノーシングルライブをWOWOWで観ていたとき、通りすがりに画面に目をやった息子が
「福山のバンドメンバーってじーさんばかりなんだね。なんかカッコいいね」と。
オマエはじーさん好きなのか。
ま、じーさんばっかりでもなくて、ましゃより若い男女(コーラスとか)もいるのだが、
今剛さん(ギター)、井上鑑さん(キーボード)、高水健司さん(ベース)あたりが目に入ったら
たしかに、なんか一筋縄ではいかなそうな百戦錬磨のじーさんたちばっかり、みたいな印象は当然かと。
いやしかし、カッコいいじーさんというのは本当にカッコいい。
若くてカッコいいのはそりゃ大好きですが(節操無い自分)、
じーさんがカッコいいと、そのカッコよさたるや、カッコいい若者なんて足元にも及ばない。
なんでだろうね。じーさんなのに。(誉めてんのかけなしてんのか)
そんなことはともかく。
ギターの専門的なことはさっぱりわからないのに、ギタリストとしてのましゃの話にも大変興味はあるので
買うには買ってみたのです。表紙にもいるし。
ギター・マガジンを。
ステージで愛用しているギターの数々、威圧感たっぷりの高層ビル群のようなものすごい機材の数々、
そして福山×今×小倉によるギタリスト談義。
ギターも機材も、一流どころが使ってるものだけあってマニアには垂涎モノらしいのだが、
シロウトにはさっぱりわからず。(涙)
わかったら最高に面白いんだろうなー。
シロウトとして判断できるのは、ライブで聞くこの方々の演奏が好きかどうか、それだけでございます。
その点については、もう文句なくカッコよくて大好きなので、それでいいか、と。
これまでも何度も同じ感想を書いているのにまた書いてしまいますが、
「逃げられない」のこのお三人のトリプルギターのカッコよさはトリハダものなのですが、
それをこのお三人も「今回のツアーでギター的に印象に残っていること」に挙げていたのが嬉しかった。
「3人でトリプル・リードやったのは、思い返してみても人生で初めてじゃないかな。
ずっと3オクターブでやって、途中でハモるんですけど。」(by小倉さん)
年末のノーシングルライブの「Dear」の前奏は、今さんと小倉さんのツインリードにましゃのバッキング
という形だったそうだが、これも本当にドラマチックで美しかった。
奏法の専門用語とか音楽用語満載でまったくお手上げですが、
それでも読んでわかったことは、自分の求める音を探し出すことに全く妥協しないのだな、ということ。
「こういう音がほしい」という明確なものがましゃの頭の中にはいつもあって、
そのためにギターを探し、奏法を工夫し、超一流のサポートメンバーとも何度もセッションを繰り返す。
自分が欲しい音を探し出すため、ギターの試奏もハンパないそうで、
「(ましゃは)もう都内にあるやつは全部弾いてると思いますよ」(by小倉さん)ですって!
一歩まちがえればちょっとアブナイ学者のような、マッドサイエンティスト的研究熱心さですね!
ガリレオ先生超えてますね!
ライブで聞かせてくれるあの1曲1曲が、そんな試行錯誤の頂点にある最高品質の音だということですよ。
敷居の低い、めっちゃ庶民的でお気楽な居酒屋で、うまいうまい言いながら食べていたお料理が、
実はもうとんでもなく最高級の食材を使い、最高のシェフたちの腕で、最新の料理法で作られていたのね!
みたいな驚きです。
シロウト相手でもここまで最高級を提供してくれるとは。
いやいや、相手がシロウトだろうと玄人だろうと、手を抜かないのがプロですものね。
ましゃライブは本当に贅沢でステキな空間だけど、
自分が思っていたより遥かに上をゆく贅沢さだったのだな。
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