| 2012年01月04日(水) |
「愛」は進化の過程での産物 |
「ホットスポット 最後の楽園」の一挙アンコール放送(2日、3日)が面白すぎて!
本編は全部視聴済みだったのですが、有働アナ×福山×五箇先生(生物学者)の
とても興味深いトークや蔵出し映像のおかげで、全く新鮮に楽しむことができました。
というか、オープニングで有働アナが「最後の楽園 福山雅治スペシャル!」と
コールなさっていて、あらあらいつの間に福山雅治スペシャルなんてことになっていたのだと。
でも全くその通りでしたわ。
異国の美しい街並みにしっくり馴染んだ、PVのようなステキな福山映像の数々、
写真家でもある福山本人が撮影した風景写真や生き物写真の数々、
そして何より、人間という生き物として、人間のオスとして、
感性の豊かさをとても感じさせるトークを繰り広げた福山雅治氏なくして、
こんな面白いスペシャル番組にはならなかっただろうと思いましたので。
福山ファンとしてのツボを挙げたらキリがないのですが、
生物学者の五箇先生の解説もすごくわかりやすくて面白かった。
さまざまな生き物の「進化」の話は驚愕と感動の連続でしたが、、
特にビックリしたのは、人間の一夫一妻制と「愛」という感情の誕生について。
人間はなぜ一夫一婦制で進化してきたのか。
他の生き物たちのように、なぜ繁殖の度に交尾の相手を変えたり、ハーレムを作ったりしないのか。
五箇先生いわく、
人間はアフリカで二足歩行に進化した段階で、あらゆる運動能力を失いとてもひ弱な動物になったのだそうだ。
サバンナで早く走るとか、木に登るとかの運動能力。
さらに、頭脳が発達したため、赤ちゃんを未熟児で産まなくてはならなくなり、
メスは最低1年は子どもにかかりっきりになり、その間はオスにえさを運び続けてもらわなくてはならなくなった。
オスも、とても強い動物とは言えなくなったので、メスと子どもを守るだけで精一杯になり
結果、一夫一妻しか選択肢がなくなったと。
とは言え、オスとしてはできるだけ多くのメスと交尾をして精子を残したいという、根源的な欲求もある。
だけどメスは子育てのためにもオスを確保し続けたい。
ではどうするか。
人間は頭脳が発達したため、感情というものも発達した。
そこで「愛」というもので絆を強める、という進化が生じた。
男と女が愛し合い、絆を強め、一夫一妻を強固に維持することで、人類は生き残ってこられた。
だから「愛」というものも、進化の過程で育まれたものではないか、と、考えられていると。
おもしろいーーー!
「愛」も、はじまりは「生存戦略」のひとつだったなんて。
もはや「愛」は生存戦略以上の働きをするようになってしまいましたけどね。
歌だって物語だって「愛」が絡んでないものなんてほとんどない。
「君が好き」しか言ってない、人気投票第9位の名曲「Dear」だってそう。
人間がこれからも進化してゆく過程で、「愛」に代わる感情が生まれることもあるのかしらん。
その時人間はどんな環境で、どんな風に生きているのだろう。
愛の歌をステキに歌うオトコマエさんにうっとりする、という幸せな感情はちゃんと残っているかしらん。
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