| 2009年04月10日(金) |
『蜉蝣峠』@赤坂ACTシアター |
8日に観てまいりました。
札幌から帰って翌々日というのが、まだ余韻を楽しみたい身にはちょっと辛かったですが、
そこはそれやはり新感線! 相変わらずの濃く激しい芝居を楽しませていただきました。
面白かったけど、いつも壮絶なカタルシスを味あわせてもらえる「いのうえ歌舞伎」にしては、
終盤の盛り上がりが若干おとなし目であっけない印象を受けました。
いや、充分に凄かったんだけど、善悪がはっきりしているお話ではないので。
誰が良いとか悪いとかじゃなくて、誰も彼も哀しくてせつなくて可笑しい。
たぶん、わたしには闇太郎(古田新太)と天晴(堤真一)の心理が充分につかめないままだったんだな。
なんで斬り合っちゃうのよーー、なんでよー、と思っているうちに終わってしまったという。
もう一度観たら、きっともっと楽しめたかもしれないです。
しかし、お馴染みの役者さんたちはやっぱり魅力的で、激しく面白いったらありゃしない。
パンフによると、役者衆はいのうえ氏に「そんなエコな芝居はするな!」と叱咤されつつ稽古に励んだとか。
もう本当にこれ以上わかりやすい表現はありませんね。何事もエコ重視の時代に真逆を極める舞台。
汗も動きも声も感情も、とにかく出せるだけ出し切るわけですよ。それでこそ新感線。
で、今回もやはり、堤真一氏のカッコよさっといったら。ヤクザだし着流しだし。
立ち姿だけでもカッコイイのですが、あの長身が裾はだけて動き回る殺陣がまた素敵。
斬っても斬られても素敵。古田氏との一騎打ちはそりゃあ豪華な画でした。
そんな堤氏が、まさかの「シャモ(にわとりさんの一種)」を好演です。
最初、でっかいシャモの着ぐるみが登場したときには、誰だかさっぱりわからなくて。
でもその動きのラブリーさとキャラのガラ悪さに、なんて素敵なシャモさん! と
いきなり惚れてしまったのですが、まさか堤氏だったとは!
シャモさんは第二幕でも登場してくれて、その時に初めて気づいたのです。
知ってたら登場時にもっと隅々まで堪能したのに!と、全く予習なしで行ったことをちょっとだけ後悔しました。
若手の客演は、勝地涼くんと木村了くん。
どちらも大変な美貌の男子っぷりが存分に発揮されております。
パンフに載ってたこのおふたりのお稽古での苦労話も素敵でねー。
「プロフェッショナルなエンターテイナー集団、劇団☆新感線」の中では、
役者として求められるものがハンパではなく、今回初参加の木村くんは
「自分はこんなにできないんだ。できないって、こういうことを言うんだ」と実感したそう。
古田氏の若手ふたりへのアドバイスが「若造2人が考えたところで、つまらねえんだ」だったそうです。
しっかり悩むのは大切なことだけど、無駄に悩みがちな若造たちに、素晴らしく適切なアドバイスですね。
やっぱり、自分が若造だった頃の経験とか、カッコイイ大人はちゃんと伝えていけるのだね。
勝地くんはそれを聞いて「とにかく動いて声をだして、役を身体に入れていく。
ガンガン、テンションを上げて、いのうえさんの意図していることを察知するしかない」と。
鍛えてもらえるって素敵なことよねー。
できない自分を自覚するのはしんどいし、できるように頑張るのはもっとしんどいけど。
でも、鍛えられたらカッコよくなるもの! 甘やかされてたら絶対カッコよくならないもの。
今井さんも「シャネル」でがっつり鍛えられてくるがいいさ!! そしてもっと素敵になるがいいさ!
舞台の内容から全然逸れてしまいましたが、やっぱり新感線はイイよ! ということで。(まとめが雑すぎる)
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