| 2008年09月28日(日) |
やんちゃなのと紳士なのと |
同じ日に発売、しかも近所の本屋ではお隣同士に並んでいた演劇雑誌ですが、
どちらも表紙は今井さん。ありがたや〜。
「BEST STAGE」は色黒・おヒゲ・襟足金髪のやんちゃで男くさいお姿。
「LOOK at STAR」は色白・おヒゲ無し・髪もスッキリで紳士なお姿。
今井さんをよく知らない人だったら、パッと見ではこれが同一人物だってわからないかもよ。
わたしはわかるけどね♪ ←全く意味のない自己満足
そうそう、襟足キンパと言えば。
昨日電車に、タコみたいな髪型の男の子がいて、
(海にいる蛸ね。っつーかタコに髪はないけれども。襟足の髪だけタコの足のように四方八方に伸びていると想像なさって。)
そのタコの足のように伸ばした襟足だけが金髪になってて、
足だけ金色のタコだ・・・としか思えなかったのはナイショです。
そんなことより表紙の白翼と黒翼ですよ。
おお! それはまさしく今回のWorld's Wingのテーマではないか。
そうか! だから色白でノーブルなスーツ翼と、やんちゃでハードなまっくろ翼にしたのか!
だとしても、そこまで気づいてくれる人はほとんどいなかろう。
んー。単なる偶然かも。ま、どちらもカッコイイんでどちらも見られてよかったす。
テキストは、どちらもダンスへの真摯な想いを語っておられます。
ホントにこの人の真面目さは、大好きだけど、もーちょっとだけ肩の力抜けよ、とも言いたくなったり。
やんちゃな方で印象に残ったのは、
「踊りは裸で踊るのが究極だと思う。フラメンコも、今回新たに挑戦したバレエも、
自分をさらけだして踊らなくてはならない厳しい踊り。それだけに、うまくいけば自信になり、
恥をかけばかいた分だけ次へ繋がる。」
「松竹座から日生に向けて、何が必要な変化で何ををのまま残すべきか、を考え込んでしまっている。
作る側はどうしても欲が出て、時々見えなくなってしまうことがある。
たぶん欲が出すぎてしまうのだと思う。でも作る側が欲におぼれたらお客さんがついてこれなくなる。
そう思うと、変更すること、手を加えることの意味をちゃんと考えなくてはいけないな、と。」
「自分が軸となってショーをやらせてもらえるなら、一番大事にしたいのは協調性。
でも協調性で個性を殺すつもりはない。僕が考える個性というのは、無闇な変化や
ただ人と違うことをすることじゃない。ちゃんと同じ振りを踊っていても、
その人からにじみ出るのが個性だと思うから。」
「あるアーチストとの共演も予定している。」
などなど。
あるアーチストってどなたでしょうね?
個人的な希望では、生ギター弾いてくれる人だといいな、と。
紳士な方では、
松竹座の楽屋でよく北京五輪を観ていた、という話から
「人間の肉体が持つ可能性の大きさに心から感動した。僕らが選手を見て心が揺さぶられるのは、
数字やメダルの色ではなく、全力で戦った彼らの魂の叫びに共鳴するから。スポーツに限らず、
舞台や映画を観たあと、僕の心に残るのは演者本人の気迫。表現を通してその人の『心』が
痛烈に伝わってきたとき、『ああ、また観たいな』と思う。」
これにはとても共感。その心を伝えるための技術の高さというのも絶対に必要なのだけど、
気迫が感じられない演者には全く魅力を感じませぬ。気迫と言っても怒鳴ったり暴れたりするだけじゃなくて、
もちろん静かな気迫というのもあるわけで。
これはもう、アイドルとか伝統芸能とかのジャンルに関係なく、いいもの観せるよ! 楽しませるよ! の
心意気から出発して、それを可能にするために自分を鍛え上げ、最大限の力をぶつけてきてくれる気迫には
本当に感動するものでございます。
さーて。
リハ真っ最中の今井さんの素のお姿は、どんだけ黒寄りになっているのでしょーか。
初日までにきっちり白翼にもどしてきたら、拍手五割り増しくらいがんばっちゃいそうですが。
っつーか、あなたのそのお姿を、影武者辰巳くんがそのままなり切らなきゃいけないんだからね。
頑張れ辰巳くん!
もちろん今井さんも!
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