今日のおたけび または つぶやき

2008年09月20日(土)  「パセオフラメンコ」



いやいやいや。

今井さん絡みでなきゃその存在を知ることも無く、手に取ることもなかっただろう

「パセオフラメンコ」なる雑誌を買ってきました。

こんな雑誌近所にあるわけない、と思ったからデカい本屋に注文したのだけど、

ふらりと近所の本屋を覗いてみたら、一冊だけひっそりと置かれているのを発見。

もちろん平積みでもなく表紙が見えるようにも置かれておらず、ほっそい背表紙だけが見える状態で

他の本の間にちんまり挟まっておいででした。



買っちまっただよ! 注文した分も取り消さず、さらに買っちまっただよ!

ひょっとして毎月その一冊を購入している読者さまがいらっしゃって、「あれ?ない」と

思われたら、今井翼がフラメンコ人口増やしていると思ってご容赦くださいませ。



インタビューは、今井さんのフラメンコの先生で振り付けもしてくださっている佐藤浩希氏と。

今井さんの本意気がなんとも頼もしい。その凄まじい本意気に突き動かされた先生が、

今井さんを一人前にしたいと心から願い、すごく頑張ってくれているのもひしひしと伝わってきて、

これまた頼もしい。



今井さんって本当に踊ることが大好きなんだな。

大好きだから、単に身体を動かす、キレイな動きを見せる、ってだけにとどまらず、

もっと深い表現をしたくなり、そして、和洋問わず多種多様の踊りの中から、フラメンコに一番

その可能性を見出したというのは、とても自然でとても必然。



なんでフラメンコ? とインタビューでも何回か問われていて、その都度理由は答えておられますが、

正直、自分が自分の好きなものに惹かれる理由なんてそんなはっきりしないものですよね。

同じ理由を述べて、JAZZやヒップホップやバレエや日舞を選んだって全然OKだけど、

今井さんの場合はたまたまフラメンコだったというだけで。



この夏、大阪松竹座で観たフラメンコと、一昨年観た初フラメンコとのあまりの違いに、

一年間どんだけ努力し続けてきたかは一目瞭然でしたっけ。

こんだけ頑張れるというのは、本当に好きだからだな、とも思ったし。

一年でこんなに成長してしまったら、後が大変なんじゃ? と思うほどでしたが、

今井さんにはそんな感覚は全くないようで、もっとずっと先を見据えていらっしゃるようです。



以下、本文よりちょっと抜粋。


今井「こういう踊りこそ、経験と年齢の深みで魅力が増していく。自分もそうなれるように、ただ好きで

いるだけでなくて行動に移していきたい。40歳、50歳になっても踊っていられたらいいな、という

イメージがある。」


佐藤「フラメンコは歳をとるほどいい踊りになっていく。若くてかっこよくてきれいだから

いい踊り手かっていうと、そうじゃないから」


今井「流行や旬なものに取り組むのも僕らの仕事だが、だからこそ歴史あるものを自分なりに理解して

表現する事が大事だと思う。生意気かもしれないけど、表現者も観に来てくださる方の質も、

ともに高められたらいいな、と思う。」



おお! 客も一緒に連れて行ってくれるのですね! 

なんちゅうオトコマエな心意気! 

とりあえず、他のページもざっと観てみましたが、専門用語がいっぱいあって全くわからんので、

そのあたりのご教授から♪ ←自分で調べろ

むしろスペイン語の勉強を始めるべきでしょうか。 ←みーはーな理由から開始するものが一番長続きする自分



でもさ。

今井さんが「踊り踊りてあの世まで」を目指してくれるのはとても素敵なことだが、

将来彼がフラメンコしか踊らなくなってしまったら、それはそれで激しく残念に感じてしまうだろうな。

ま、それはまだまだ先のことでしょうから、今はとにかく目前に迫りし日生劇場を

ひたすら楽しみにしております。



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