面白かったなー。正座して観ちゃいましたよ。
夢破れたサダヲ社長の消え方は大変あっけなかったですが、
監査法人に失望して退職した若杉が、再び公認会計士の仕事をまっとうしていこうという
決意が感じられる終わり方は、すごく頼もしかったですし。
考え方の相違から決別してしまっていた上司たちとも、また「戦友」として
あらたな関係が築いていけそうな展開も、若杉の誠実ながんばりの成果が
少しずつでも現れているようで、とても素敵でしたわ。
公認会計士は、常に品位を保持し、その知識及び技能の習得に努め、
公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
(公認会計士法 第一条の二)
こんな法律があったこともこんな条項があったことも全く知りませんでした。
人の生活を支え、人の一生を確実に左右する「会社」という組織存続の命運を握るお仕事ですから、
こういう姿勢は絶対忘れてほしくないです。
とはいえ、公認会計士に限らず、どんな職業でもこうでなきゃいけないのですね。
言葉にするとたしかにキレイごとですが。
でも、例えばお医者さんが、学校の先生が、料理人が、美容師さんが、あらゆる技術者が、
スポーツ選手が、舞台役者が、いち主婦が、これを全く意識しなくなったら、
どんだけグダグダな仕事っぷりばかりの、気持ち悪い、醜い世界になってしまうことか。
どれも明確な基準がないのがむずかしいトコよね。
どこまでが「品位がなく」どこからが「品位がある」と言えるのか。
向上心も人それぞれで、「俺がんばってる」って言ってる人がどう見ても「怠けすぎ」にしか
見えないこともあるし、反対に「俺まだまだだわ」って人に「あんたがんばりすぎ」と言いたくなったり。
「公正」と「誠実」だって、「それ詐欺っしょ!」ていうことが「別に?」って感じる人だっている。
難しいね。
でも、結局は若杉が言ってたように「自分の眼で見て、自分で判断する」ことをきちんと実践して、
本物を見ぬく眼を養っていくしかないのだね。うん。がんばろ。
どんな分野においても「常に品位を保持し、その知識及び技能の習得に努め、
公正かつ誠実に」お仕事してくれる人達をちゃんと見極められるようになりたい。
そういう人達の美しいお仕事っぷりを心から賞賛して、その恩恵にあずかれることを
心から感謝できるようになりたい。
そしてもちろん自分もね、特殊技能があるわけではありませんが、いち社会人としてせめて
そういう心意気を忘れずに日々過ごしたいものです。
おお。ひとつ終わりのない目標ができたぞ!
いやー。土曜ドラマ「監査法人」の影響力おそるべし。 ←わたしが単純なだけ
それにしても塚本くんは最後まで、賢そうなおデコと紅い唇が印象的なキレイな人でした。
あのキレイなデコは光一さんに通じるものがあるぞ。 ←デカい目標掲げたわりにこの感想。
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