| 2007年05月19日(土) |
「サバイバル☆アイランド」 |
18日昼の部を観てまいりました。
ミラコンDVDで最高にカッコいいMAの皆さんを堪能中なので、
そんな時に彼らのリアルなお姿を観られるというのが大変に嬉しく。
最初から最後まで笑いっぱなしの、とても楽しい舞台でした。
ちょっと切ないエピソードもありつつの。
イギリスの証券会社に入った日本人社員4人が、ビジネス・サバイバル研修に行くのだが、
途中、湖で船が沈没してしまい、湖の真ん中の無人島に流れ着いて・・・というお話。
秋山さんがこの4人のちょっと気の弱いリーダー、
米花さんは多少サバイバル能力のある口の悪い皮肉屋、
町田さんがミリタリーおたく、
ヤラさんが子どもの頃のある出来事で心に傷を持ち若干ひきこもり傾向のある男、
というキャラで、それぞれが本当に個性的で面白い。
なかでも全身ミリタリーファッションにでっかいリュックを背負った町田さんの、
人並みはずれたド天然なマイペースっぷりが最高に笑えます。
この人ってこんな素晴らしい喜劇役者だったのか、と目からウロコなほどでした。
全員セリフが大変に多いのですが、笑わせどころはほぼ全部町田さんが握っています。
その重圧も大きいだろうし、あのハイテンションとセリフの絶妙な間を
2時間ずっと維持するのはものすっごい大変だろうと思うのですが、
町田さんには本当に笑わせていただきましたよ。
そして、わたしの大好きなヤラさんは、
高い木の上に座って救助船が来るのを静かに見張っている姿が素敵でした。
わたしの席が、この木の上のヤラさんを真正面に見上げる場所だったので、
このお顔好きだなー、と思ってずーーーっと見上げていられて至福。
歌も踊りもないけど、ヤラさんだけはちょこっと歌う場面があったし。
でね、秋山さんは役の上でもなんだか秋山さんっぽくてね。
それがホッとしたり楽しかったり。
彼は登場してすぐにパンイチの大胆なお姿を披露するし。(っつーか始まっていきなり全員のお着替え風景がある)
そのスイカのような柄の派手なトランクスも素晴らしかったのですが、
ブリーフ愛好者(というキャラ)の町田さんは、それを見せぬようにバスタオルを腰に巻いたまま
その上から迷彩柄パンツ(not下着)をすっぽり履いて、上手にバスタオルを抜き取るという、
キミの腰はどんだけ細いんだ! な芸当を誰よりもステージ前方に出て堂々と見せてくれましたことよ。
米花さんはさっさと手際よく、わたしのヤラさん(いつからオマエのに)は、
後ろ向いて静かにお着替えになっていました。ひきこもりなのに筋肉質で素敵なお身体でした。
って、お着替えレポだけしてどーする。
ダンサーとして常に最高の技術で楽しませてくれるのはもちろんですが、
役者さんとしてもこんなに成長なさっていたのですね。
登場人物がこの4人だけ、しかもダンスも歌も一切なし、と聞いた時は、
失礼ながら非常に地味ぃな舞台になるのでは、と、ちらと思ったのですが、
一瞬たりとも舞台から目を離したくないほど面白い舞台になっていましたわ。
しかも、ビジュアル的にもまったく統一感がない4人組でいらっしゃるけど、
それがかえって、それぞれの個性を際立たせるのに役立っていて。
ダンスでも周知の通り、セリフにしろ動きにしろ、4人の間合いというか息の合い方は見事ですし。
パンフに書いてあってとても興味深いと思ったのが、4人が演出家の方からどの役をやりたいか?
と聞かれたときのエピソード。
「誰も『自分は絶対この役!』という人がいなくて、『もし自分がこの役だったらあとの3人はそれぞれ・・・』と、
4人とも必ず周りのことを考えている、視野が広い」と、演出家の方が驚かれていたのですよ。
ご本人たちも、無意識のうちにそういう姿勢が身についてしまっているとのこと。
これはしみじみ納得ですね。
ダンスのフォーメーションひとつにしたって、4人どころかどれほどの大人数になろうとも、
複雑な振りと激しい動きをしながらも、全体を常にあれだけ美しい形にできる彼らですから。
ヘンな自己主張にこだわっていたらできないことですね。
でも4人のダンスが没個性なんてことは全くなく、それぞれにしか出せない魅力はしっかり感じられるし。
一分野で一流になるということは、他の分野にもどんどん役立っていくことなのですな。
楽しいなー、MA。
これからも、多方面でますますのご活躍を。
|