| 2007年02月07日(水) |
「格闘王」 お久しぶりの須藤元気 |
引退した須藤元気のその後が気になっていて、
でもまあ何か動き出したらそれなりに露出もあるだろう、なんて思いつつ
ブログを読みに行ったりしていたのです。
そしたら!
昨日の深夜のTBS「格闘王」という番組に去年の大晦日の引退試合の様子が!
いやー。よく見つけたな、わたし。
こんな番組全く知らなかったし、そもそも「闘う男が好き」なわりに
リアル格闘技は痛そうで見てらんないへなちょこ女だし。
痛そう、の他に、ご贔屓が負けちゃうとものすごーーーーーく落ち込む、という
自分の激しすぎる入れ込みようをよく自覚しているので観てられない、
というのもあったり。
それはともかく、
夜中のアニメ「DEATH NOTE」の録画予約しておかねば、と思ってラテ欄観てたら、
デスノ終了の1分後ぐらいに始まる「格闘王」に須藤元気の名前を見つけ、
「おぉ元気! おひさ♪」(←知り合いでも何でもない)と、ゴキゲンで録画予約。
おかげで、大晦日に風呂に入っていてうっかり見逃した
「K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」での最後のパフォーマンスと試合の様子を、
がっつり観ることができました。
思えば、格闘技にはまったく興味はなかったものの、
彼の著書である「風の谷のあの人と結婚する方法」と
「幸福論」を手にしたおかげで、
修行僧みたいな哲学者みたいな人が格闘技もやってる、
の位置づけで興味を持つことができたのでした。
何も知らずに試合やパフォーマンスだけ見ていたらきっと、
「何このフザケタ挑発野郎」とか「『WE ARE ALL ONE』って意味わからないし」とか、
「格闘家なのにド派手な衣装と仮面で踊りたがるっつーのは面白い」
くらいの印象だったかも。
が、
その考え方感じ方にかなり共感した者にとりましては、
サル系岩石顔(失礼)も非常にキリリと凛々しく思え、
穏やかに語る口調には、おしつけがましくないけど確固たる信念と、
イヤミなほどはひけらかさない知性があると感じてしまうものなのだよ。
「本当に強い人は戦う必要がない」という持論が面白かったな。
「戦っている、ということは、まだ強くない、ということ。
弱い人は、やられたらやられっぱなし。
そこそこ強い人は、やられたらやり返す。自分から仕掛けたりもする。
それが高じて(自分みたいに)格闘家になっちゃったりね。
でも、本当に強い人は決して戦わない。相手にやられてもやり返さない。
でも決して相手に屈しない。それが本当の強さだと思う。」
それと、これは彼のブログにも書いてあったのだけど、
「格闘以外にもやりたいこと、挑戦したいことがいろいろあって、
どうしたらいいだろうとすごく考えている時に、公衆トイレに入り、
男子小便器の前に立ったら壁に「一歩前へ」と書いてあった。
それが自分に与えられた答えだと思った。
その時に、自分はもうこれからは違うステージで闘っていこう、と決めた。」
共感できない人にはアホみたいに聞こえるかもですが、
わたしはこの話がとても好きです。
元気はこれから何をしてくれるのかなー。
哲学者はいろいろ考えすぎて混沌の中に落ち込んだりすることもあるでしょうが、
トイレの壁に書かれた「一歩前へ」というメッセージまでも、
すっと受け入れられる柔軟さがあれば、
その目指すところへの道は閉ざされることはないはず。
がんばれ元気。
ところで、男子トイレと言えば、結婚前で夫がまだ会社の独身寮に居た頃のこと。
何の話からだったか、
夫 「男子トイレの小便器の上には、ちょうど頭のくるあたりの壁のところが、
どこもうす黒く汚れてるんだよね。」
私 「なんで?」
夫 「用を足しながら、疲れてるとついつい壁に頭をもたれかけてしまうわけよ。
で、いつの間にか、そこがくろーく汚れてくるみたい。」
その独身寮が大変に古くてボロかったというのもあるが、
その話を聞いて、疲れた男たちが壁に頭のてっぺんくっつけて用を足している
さびしーい画を想像してしまったら、しみじみ男の哀愁を感じてしまってさ。
ああ。男ってなんて哀しい・・・
で、そんなわびしい独身寮からとっとと出してやろうと、
わたしが結婚に前向きになったなんてことは、夫にはまだ言ったことはない。
男子トイレに背中を押されたやつが、ここにもいるぞ、元気。
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