今日のおたけび または つぶやき

2007年01月23日(火)  ゴッドハンドな接骨院


ほわ〜。「HEY!×3」のこーいちさん、可愛かったですね。

ちっさいお顔にくしゃくしゃの髪。

襟足あんなに長かったんだー。

くしゃくしゃ加減がなんとなくおくつろぎモードな気がしてとても好きです。



真面目じゃなかった若気の至りの時代の秘密か。

もし聞けたら「ほぉ〜。やるなあ」となるのか「そんなコトかぁ」となるのか。

そりゃ真面目じゃないレベルもピンキリですが、

「あの頃はろくなモンじゃなかった・・」と、今言える男は、

今はイイ男になってることが多いような気がしますよ。


そんなイイ男な座長に会えるまであと10日。

ざちょ♪ スパッツ熊さん♪(←なんかとても気になってきた) お会いできるのが楽しみです。



さて。

重傷の捻挫をしながらも、

座長や翼のようにその経験を生かしつつさらに成長する、とまではいかない息子。



先月の「DEATH NOTE」がらみの(違うから)心臓が痛い事件のちょっと前にも

バスケ練習中に捻挫をし、それが治ったと思ったらクリスマス直前にさらに激しく捻挫をし、

そのずっと前にはかなり長期間、外反母趾による左足親指亜脱臼、

その前には学校の体育で短距離走練習中に右ヒザのお皿の剥離骨折。

その上、ひざはこれまたけっこうな長期間オスグッド(成長期におきる骨の病変)と、

こんなふうに書いてみて改めて故障の多さに驚いたりしているわけですが。



ともかく、先週の木曜日に

中学の保健室から「昼休みにバスケやってて足を捻ったらしく、ひょっとしたら

骨折してるかもしれないのでレントゲン撮ってもらった方がよいかと思います」

と電話をもらい、ただちに車で迎えに。



中学校の保健室は大賑わいですよ。

季節柄、風邪だ頭痛だ貧血だと本当に具合の悪そうな子もいたが、

自室のようにベッドの上でくつろぎつつ

保健の先生と和やかにお話しているめっちゃ元気そうな子とか

いわゆる保健室登校の子とかで、保健の先生も毎日本当に大変だなと。



そんな中、痛さで額に脂汗を浮かべつつ足を氷で冷やしている息子。



ま た か。 ま た や っ た の か。 ←母の心の中の声 



息子「捻った時、足首が『バキバキ!』って音がしたんだよ。

   一緒にいた3年生が『なんか今、とてもヤバそうな音を聞いた・・』

   って言って、保健室に運んでくれた。」



ふーむ。大昔にどっかで聞いたことがある話だ。

たしか『雨のメロディ』の頃だった・・・。 ←鬼な母



これで、翌日からのスキー合宿参加はムリだな。

あんなに楽しみにしてたのに。よりによってなんで前日に捻挫するかな。

大きな試合とか行事の前に、でっかい故障することが本当に多いなオマエは!
 
と、言おうとした時、担任の先生が


「お母さん、それがこのところのインフルエンザ猛威で(1クラスで十数人欠席中)

スキー合宿は1ヶ月延期されることが、まさに今日、決まったんですよ。」



脂汗浮かべつつも、親指立てて不敵に笑う息子。



こいつアホですね!

この能天気さはどう考えてもアホですね!!



母「そ・・そうですか。それは不幸中の幸い。ありがとうございます。」



何度も何度もお世話をかけている担任の先生と保健の先生に丁重にお礼を申し上げ、

レントゲンを撮ってもらうべく病院に向かったのでした。



かかりつけの接骨院はあるのだが、そこではレントゲンは撮ってもらえないので、

総合病院の整形外科でレントゲンを撮り、「骨折はしてないですね。

添え木して、しばらく松葉杖で様子見て下さい」と、簡単なギブスをしてもらう。



その松葉杖姿で、そのままかかりつけのA先生の接骨院に向かう。

このA先生を、息子と私はゴッドハンドと呼んでいる。

ヒザの剥離骨折のとき、やはり外科で湿布とギブスと松葉杖、という処置で

非常に長引いた経験があり、その時に知り合いから紹介してもらったのがこのA先生で。



A先生は、アキレス腱でも切らない限り松葉杖は使わせない。

だから今回もきっと松葉杖はいらないと言われるだろうなー、と思いつつ、

「バキバキ音がしたけど骨折はしてないそうです」と伝え、

ギブスを取って足を触ってもらった途端、

「これはヒドイね。選手生命の危機くらいの重傷。」

と、すぐに足の模型を取り出し、

「ココの靭帯が切れてるよ。全部じゃないけど。」と。



マジっすかー!?


っつーか、触っただけでなんでそこまでわかるんですかー!



A先生 「これ、相当に痛かったでしょ? 平気な顔してるけど、本当に痛かったでしょ?」

息子 「痛かったっす。」 ←得意げ。そこは威張るトコではないぞ。

A先生 「お母さん。この子ってひょっとして痛みに強いタイブ? それともお母さんが

     すごくスパルタとか?(←このグータラ母にあらぬ嫌疑)

     この前のひどい捻挫の時も、3日後の試合に絶対出たいから、

     最強テーピングしてくれってうるさいんだもん。ふつー考えられないんだけど。

     それから、捻挫の足で自転車こいでここに来るのやめてね。」

母  「申し訳ありません。無茶でアホなだけです。」



すぐさまバケツのデカイのに氷水入れたのに足ごと漬けてガンガンに冷やし、

「腫れの様子を見ながら治していきましょう。松葉杖は使っちゃダメだよ。」と。



もちろん全部の症例で松葉杖がダメなわけじゃないだろうけど、

松葉杖ついて悪い方の足を浮かせていると、くっつく靭帯もくっつかなくなるのだそう。

と言うか、付くには付くが、すごく時間がかかってしまうらしい。



専門的なことはわかりませぬが、ここで先生の神業再び。

くいっと足の向きを治し、外科とは全く違う方法で丁寧に丁寧にギブスをし、

歩くときにどちらの足を先に前に出すか、どの角度で出すか、どう体重をかけるか、

を丁寧に教えてもらい、その通りに歩くと息子「痛くない!」


「そういう風にゆっくりゆっくり歩くことが治療だから。早く歩いちゃダメだよ。

 そうやって足に圧力をかけ続けることで、靭帯は早くくっつくの。」

 

整形外科の処置とのあまりの違いに本当に驚いてしまうのだが、

A先生の処置の方がはるかに治りが早いのは経験上明らかで。

というわけで松葉杖は20歩くらい使っただけで返却ということになったのでした。



A先生は、初めて息子の立ち姿、歩く様子を見た時に、身体の動きのクセや

そのクセによって生じる身体のゆがみを全部指摘し、

そういうゆがみをもっていると、たとえばバスケットだとどういうプレーが得意で苦手か、

を全部見抜き、息子を驚愕させたお方。

身体を見ただけで、どのくらいのレベルのスポーツ選手かわかってしまうらしい。



ヒザの剥離骨折の時も外反母趾の時も、基本的にテーピングで治してくれちゃったし。

というか、ヒザの故障の原因は外反母趾で、外反母趾の原因は歩き方にある、

ということで、正しく歩くようにするためのテーピングを教えてくれたわけです。



息子はそのテクニックにえらく感動して、

先生に一生懸命テーピングの方法を教わると同時に自分でもテーピングの本まで買ってきて、

自分を練習台にかなり腕を上げてしまったり。



テーピングの威力は凄いっす。

たったこれだけで? と思うような一巻きで、歩けない足が歩けたりする。

全身の骨と筋肉と腱を知り尽くしてる先生だ、と、行くたびに驚かされます。



治療している様子を観てても面白いし、

聞けば何でも答えてくれるから身体のことで質問攻めにしたくなるし、

できればずっとA先生に張り付いて見学していたいくらいなのですよ。

そんなゴッドハンドの下には、放課後になるとありとあらゆる運動部の学生が、

腰が首がヒザが肩が肘が足首が・・と、助けを求めてやってくる。

もちろん、学生に限らず幼児からご年配まで。



先日は、怪我の小さい子を診ていたA先生に、付き添いのお母さんが

「ちょっと最近喘息気味で」と言った途端、「喘息?それならこれが効くから」と、

胸だか腹だかにバンド巻く治療してた。

(覗いてるわけではありません。治療室1箇所で全員そこにいるから。

脱いだりするときはもちろん別部屋だけど。)


「喘息の治療もできちゃうんだ・・・」とつぶやいてしまった私に、


A先生「治せないよ。僕は何も治せない。治すのは患者さん本人の治癒力だからね。

   喘息には歩くのが一番いいの。でも、喘息はなんちゃら(←わからなかった)の膨張だから、

   そこを締めれば症状は少し楽になるの。」



接骨院おそるべし。守備範囲は無限のようです。



ただ、困ったことに、息子はこのゴッドハンドA先生と自分の治癒力をもってすれば

たいていの怪我は怖くないと思ってしまっている。

こんだけ痛い思いをしても能天気でいるヤツをどーにかしてください。


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