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■ 悪魔もみことばを使う
ユーチュブチャンネルで、この頃聖書を用いつつ
反イスラエル主義、反ユダヤ主義に持って行こうと
する人たちがちらほら見受けられます。
教会の牧師もいます。ハマスを応援している。(!)
昨日は個人でやっているらしいチャンネルでも
似たような主張で、現代イスラエルを聖書から
切り離そうとしている動画を見つけてしまいました。
ローマ11も使いながら、変んな結論に至っています。
「イスラエルはみな救われるのです。」を
「異邦人もユダヤ人もなく
キリストを信じるクリスチャン」
として読んでおられます。
じゃあ、
その直前の「異邦人の完成のなるとき」の意味は?
って聞きたくなります。
そこに色々コメントしたのですが、
勿体ないのでここにも載せておきます。
まず最初に申し上げることは、私も「ユダヤ人もギリシャ人もなくすべての人はキリストの十字架によって救われる」ことを信じています。ですが、「イスラエル=教会」なのではなく、「イスラエル」と「異邦人クリスチャン」と二つの神の民がいるとロマ11より信じています。そしてその二つの民がキリストによってひとつの群れとなります。 この順番プロセスが大事です。そうでないと「世の終わりの時のイスラエルの回心」をすっとばして、「クリスチャン=霊的イスラエル、なのだから、現代イスラエルはイエスを信じてもいないし聖書と関係ないのだ」というこのチャンネルのような主張になってしまうからです。 ヨハネ10章の羊飼いのたとえで、イエス様が言われました。「わたしには、この囲いに属さないほかの羊があります。わたしはそれをも導かなければなりません。」この囲いに属さない羊が異邦人であり、この囲いに属する羊がイスラエルです。「彼らはわたしの声に聞き従い、一つの群れ、ひとりの牧者となるのです。」(ヨハネ10:16)にあるとおり、「ふたつの羊の群れ」がおり、イエス様の声に聞き従い、やがて一つの群れ、一人の牧者となります。
ロマ11章のオリーブの木をこの動画ではイエス・キリストと捉えていますが、聖書でオリーブの木といえば「イスラエル」をたとえています。16節「初物が聖ければ、粉の全部が聖いのです。根が聖ければ、枝も聖いのです。」と民数記15章の初穂のささげものと重ねてパウロは説明しています。
初物が聖ければ粉全体が聖いように、神様はアブラハム、イサク、ヤコブに契約を与え祝福されました。それよってイスラエルは祝福されているのです。根(アブラハム、イサク、ヤコブ)も同じことで、枝(イスラエル)も聖いのです。
そこに野生種であった「異邦人」が、栽培種のオリーブの枝がかたくなになった、ある意味そのお陰で、神様のいつくしみ(ロマ11:22)ゆえに、私たちもこの根から生えるオリーブの木の一部として接ぎ木されました。だからといって、折られた枝(イスラエル)を見下げたり、高ぶったりするならば、「あなたも切り落とされる」とあります。
私たち「異邦人」があわれみによって接ぎ木されたのであれば、元の枝である「イスラエル」はもっとたやすく台木につがれるはずです。(11:24)
その流れでの25,26節です。「兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていただきたい。それはあなたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。その奥義とは、イスラエルの一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうしてイスラエルはみな救われる。ということです。」とありますから、ずっと同じ流れで「イスラエル」は文字通りの「イスラエル」のことです。世の終わりの時、異邦人の完成のなるときに、彼らもイエス様を信じ、悔い改めて救われるのです。
「救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。これこそ彼らに与えられたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。」(11:26,27)これはイザヤ59章に約束されていることで、救う者とはイエス・キリストのことです。イエス様が世の終わりに「イスラエル」を救うとおっしゃっておられるのです。 28,29節「彼らは、福音によれば、あなたがたのゆえに、神に敵対している者ですが、選びによれば、先祖たちのゆえに、愛されている者なのです。神の賜物と召命は変わることがありません。」 です!!
神様のアブラハムへの約束は神様の熱心さゆえに変わらないのです。異邦人もあわれみによってオリーブの木に接がれました。折れてだめになったように見えた栽培種の枝「イスラエル」もいつか、やがて神のあわれみによってまた木に接がれます。 だから、信じてイスラエルのために祈るのです。自分は救われているのに、あの人たちは・・・と見下げたり、高ぶったりしてはいけません。「異邦人」も神のいつくしみを覚えてそこに留まり、「イスラエル」の救いのために祈るのです。
2025年06月07日(土)
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