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■ 助産婦たちは神を恐れ、男の子を生かしておいた
聖書通読は詩篇を読み終えたので、
今度は出エジプト記に戻ってみようと思います。
さて、ヨセフのことを知らない新しい王がエジプトに起こった。彼は民に言った。「見よ。イスラエルの民は、われわれよりも多く、また強い。さあ、彼らを賢く取り扱おう。彼らが多くなり、いざ戦いをというときに、敵側について、われわれと戦い、この地から出て行くといけないから。」 そこで、彼らを苦役で苦しめるために、彼らの上に労務の係長を置き、パロのために倉庫の町ピトムとラメセスを建てた。しかし苦しめれば苦しめるほど、この民はますますふえ広がったので、人々はイスラエル人を恐れた。それでエジプトはイスラエル人に過酷な労働を課し、粘土やれんがの激しい労働や、畑のあらゆる労働など、すべて、彼らに課する過酷な労働で、彼らの生活を苦しめた。 また、エジプトの王は、へブル人の助産婦たちに言った。そのひとりの名はシフラ、もうひとりの名はプアであった。彼は言った。「へブル人の女に分娩をさせるとき、産み台の上を見て、もしも男の子なら、それを殺さなければならない。女の子なら、生かしておくのだ。」しかし、助産婦たちは神を恐れ、エジプトの王が命じたとおりにはせず、男の子を生かしておいた。それで、エジプトの王はその助産婦たちを呼び寄せて言った。「なぜ、このようなことをして、男の子を生かしておいたのか。」助産婦たちはパロに答えた。「へブル人の女はエジプト人の女とは違って活力があるので、助産婦が行く前に産んでしまうのです。」神はこの助産婦たちによくしてくださった。それで、イスラエルの民はふえ、非常に強くなった。助産婦たちは神を恐れたので、神は彼女たちの家を栄えさせた。また、パロは自分のすべての民に命じて言った。「生まれた男の子はみな、ナイル川に投げ込まなければならない。女の子はみな、いかしておかなければならない。」 (出エジプト記1:8〜22)
ユダヤ人の迫害の歴史はここから始まります。
ただ多産で強いというだけで、恐れたエジプトの王は
産まれてくる男の子は皆殺せと命じました。
それ以来、エステル記でも、ネヘミヤ記でも、
アッシリヤ捕囚も、バビロン捕囚も、
AD70年ローマによるエルサレム陥落、十字軍、
ロシアでのユダヤ人大量虐殺ポグロム、
ドイツのナチスによるホロコースト、
それに消えることのない空想話によるユダヤ人陰謀論
・・・。
教え子に、今日の聖書個所をお名前の由来とする
子がいます。とてもすてきなお名前です。
人に聞かれると、いつも堂々とその名の由来を
話していたのが印象的でした。
人のことばよりも、王の命令のことばよりも、
神のことばに従ったこの助産婦たち!
2023年11月21日(火)
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