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DVD『めぐりあう時間』
息子が借りてきたDVDの鑑賞会につきあわされる。鑑賞会といっても、家族だけで、夫は何でも映像ものは好き、という間口の広さを誇り、私は映像めんどくさいという間口の狭さを競う。
この間は"Saw"とかいう、おっそろしいサスペンス・ホラーにつきあわされ、私はその晩、よく眠れなかった。ホラーは嫌いだ。キャリーとチャッキー(チャイルド・プレイ)は衝撃的に怖かったし、今回のもスプラッターで怖かった。血は嫌いです。
で、今日は『めぐりあう時間』、『ダロウェイ夫人』に取材した小説がさらに映画化されたもの。そういえば何年か前、そんなのがあった。仕事あるんだけどなーと思いながら母はつきあう。いつもだ。それが親だ。親のつとめだ。
でも、音楽がとてもきれいで、気持ちがよかった。話もあほらしくはないが、なるほどと思う程度にわかりやすく、無理のない展開で、これは『ダロウェイ夫人』の読みの一つだね、と思う。リチャード、泣かせるなあ・・・。リチャードのママの選択もなかなか頷ける。健やかに生きることがどういうことか問いかけられたような気がした。ウルフのこと、ウルフを何も知らない人にも納得いくのかな。私はウルフに関してはちょっと物足りなかった。
以前、ダロウェイ夫人を読んだとき、元彼のリチャードの存在が今ひとつ理解できないで終わった。これを見て、もう一度読み直したい気分である。
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