書泉シランデの日記

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バッハ無伴奏byテツラフCD
2005年05月24日(火)

久しぶりにテツラフのバッハ無伴奏を聞く。このところテツとはご無沙汰だった。ハーンのを聞いたあとでは、ありていにいって「テッちゃん、頑張ってるね」と感じないではいられない。一生懸命重音を鳴らし、表情をつけて演奏している。美しくはあるが、ハーンがかなでる水の流れのような自然さではない。人間が何かを目指している、という感じ。

自然の意思を代弁するかのような演奏も素敵だけれど、人間の営みを感じさせる演奏もやっぱり悪くない。私にとってバッハは神の前の人間である。だとすれば、テツラフの演奏は結構それらしいといえよう。

電車の中は雑音も多いが、集中して聴くにはいい空間だと思う。イヤホンを使うと老後耳に問題が起きるというお医者さんもいる。でも、それって「煙草をすうと肺がんになる」と同じこと。私は大丈夫、のほうに賭けてしまう。耳がダメになったときに心の音が聴けるように、気合を入れて聴くっきゃない。外の音が聞こえにくくなったとき、頭の中には美しい音だけが響いているなんて素敵じゃない?誰かの詩に「せめて聞こえていてはくれぬだろうか、わたしの骨の耳に」というのがあったっけね。



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