書泉シランデの日記

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ヒラリー・ハーン リサイタル
2005年05月10日(火)

ハーン、素晴らしかったです。
当然のことながら、CDで聞くより、はるかに瑞々しくすずやかな音色。若葉をそよがせながら木立を吹き抜ける初夏の風のようです。私はヴェンゲーロフやカヴァコスも贔屓にしていますし、それぞれ個性のある音色なのでとても比べられませんけど、ハーンはそういった技巧派男性陣に全く負けません。非常に魅力的な音でした。

先日、庄司紗矢香ちゃんを聞いたときに、そのケレン味にちょこっとがっかりしたものですが(なんちても、「庄司屋!」と声をかけたくなるようなモーションがありましたからね)、ハーンを聞いて、「そうだよ、こうじゃなくっちゃ!」であります。私たちは音を聞きに来ているのであって、演技を見に来ているのではないのです。(紗矢香ちゃんは音だけで素晴らしいので演技は余計。天○さんあたりは演技でカバーしたくなるのもわかるよ。)

モーツァルトのソナタ2曲、バッハの無伴奏ソナタ3番、フォーレのソナタという曲目。無伴奏、すごく感動的でした。ああ、こういう無伴奏もあるんだ、って。単に流麗というにはとどまらない演奏でした。力とこれみよがしの技巧に頼らなくても十分新しい地平が開けるといったらいいでしょうか。いえばいうほど、こういうものは実際と遠ざかってしまいますが。

残念だったのは、席。遅く買ったから後ろはしょうがないとしても、隣のオヤジ。頭にまで脂がまわった3段腹ならぬ3後頭部(大嫌い!)、その頭で居眠りされるから、視界が妨げられることこの上なし。腹も出てるし、横にもはみ出すは、いびきもかくは、もう殺意を覚えちゃいました。お前のおかげでフォーレの魅力は半減だい!!!



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