村上春樹って、大昔に『羊たちの冒険』を読んで、つまんない、と思い、中昔に『ノルウェーの森』を読んで、子ども相手じゃん、と思い、こちらはますます年をとるので、読まないことにした作家だった。 なぜこの本を手に取ったか・・・理由は簡単、駅構内で万札をくずしたかった。 予想外に引き込まれた。こういう言葉づかいでこういう話が書けることにちょっと驚いた。こういう話、というのは、人が人であることへの問いかけや、愛すること、成長することの意味など。深刻な内容であるにも関わらず、軽いタッチで、気持ちよく描き出す。これなら翻訳されても十分通用するわねえ。 なかなかの日本語の使い手であるね。 登場人物の性格づけも無駄がなくて結構。ということで、少し村上春樹を読んでみようか。
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