 |
 |
ネット書店
そこそこ大きい書店まで10分、紀伊国屋まで40分、丸善までは55分のところに住みながらも、このごろネット書店を利用することが多い。地方の人にはどれだけ便利なことだろうかと想像する。
調べ物をしながら、必要な本が出てきて、買ったほうがよさそう、と思うとき、今でも手に入る本か(古本屋へ行かなくてもいいか)どうかをまずネットで調べ、アマゾンで古本が多少でも安いかチェックをいれて、生協などで買うより安ければ、迷わずアマゾンの古書を買うことが多い。生協で注文して届くのを待って、重いものを持って帰ることを考えると、2〜300円高くても、家に届けてもらうほうがはるかにいい。使うのはアマゾンとbk-1が多い。
もちろん、たまに書店店頭に行くと、思いがけない本と出会うこともある。立ち読みをして検分することもできる。だが、そのときに他の荷物があったり、これからまだ立ち寄らないといけない場所があったりすると、買うのは億劫である。と、そこでまたネット書店となる。実際これでは大書店でさえ決して安穏としてはいられない。
どんな本か内容に悩むものでも、ちょっと検索の手間をかけると、誰かが書評を書いていたり、何かかんか記事があって、買うかどうかを決めることが出来る。便利な時代になったものだ、ととりあえず言っておく。
駅前の家族営業の書店はどんどん店じまいに追い込まれているという。読書人口が減少し、図書館利用者が増え、人よりは多少たくさん本代を使う者がネット書店に頼ると、いったい誰が駅前書店の客になるのだろう?自分だけの利便性を追いかけていて、実は何か大変なことをしでかしているのではないだろうか、と時々不安になる。駅前書店の消滅が与える社会的・文化的損失を誰か教えてくれはしないだろうか?
|
 |
 |