書泉シランデの日記

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耳に残るは高弟の声
2005年02月10日(木)

声楽の先生の高弟さんたちのコンサート。
対極にいる私なんぞは底辺の弟子、よって舞台に立つことはおろか、楽屋の手伝いもなく、ただ聴きにいくだけ。

本当は行く気しないな〜、めんどいな〜、と思っていたところ、図書館で旧知のPさんにばったり。Pさんと遊ぶ誘惑にかられるが、「行くと何か思いがけない発見がありますよ〜」と励まされ、気を取り直して、花束買ってホールに向かう。

みなさん、音大声楽科卒だから素人ではないにせよ、日ごろ聞きなれた大歌手の歌いぶりとは違うから、ときどき「あれ、ここってこんなんだったっけ?」と思うところもないではない。間違えてはいなくても、名人ならさらっと歌いぬけるところに、まるで団地の中の道のようにボッコリと段差を感じてしまうのだ。言い換えれば、こういうコンサートではかえって曲を深く知ることができるのかもしれない。でも情感に酔うのはちょっと難しい・・・それにはまあ、それ相応のチケット代がいりますわね。

このコンサートも無料ではないが、出演料どころかカツカツだろうと思う。こうやって誰か関係者に聞いてもらって、次のチャンスにつないでいかないといけないから大変。好きでなければ出来ない、というか、パラサイトを許して余りある親がいないと出来ないことだ。一番幸せなのが、歌手が本人の夢だけでなく、親の見果てぬ夢でもある場合だったりして・・・。仕事としては収支上投資に見合わないこと間違いなし。

よしんば見合うような大歌手になったとしても、旅がらす覚悟じゃないと勤まらない・・・歌手じゃなくてよかった♪




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