Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 公開直前!「マツダイラ」カットシーン先行公開
2007年12月06日(木)

 おかげさまで連載小説『マツダイラ』の最新第13話「PUNISHMENT OF DEATH(仮題)」がほぼ書き終わり、現在は例によって推敲段階に入っていますので、もう間もなく皆様にお届けできると思います。第13話ではあの『マツダイラ』最大の謎“ハイウェイ狙撃事件”の全貌が明らかになります。ご期待下さい。

 さて、Voiceでも何度か書いていますが、僕が『マツダイラ』を書く時は、毎回まず1話分の中に書きたいことをとりあえずすべて書いてしまい、そこから余分な部分や回りくどい部分などをバッサバッサとカットしていき、場合によっては1エピソード丸々カットしてしまう場合もあります。Voiceでは過去にも本編発表後にカットされた未公開シーンを特別に公開しました(2005年11月30日付を参照)が、今回は本編公開前に、第13話ですでにカットされたシーンをご覧頂きましょう。今回ご紹介するのは、カットされなければ『マツダイラ』史上もっとも長いセリフになっていたであろうジョルノ・フェレーラのセリフで、イタリアン・マフィアのモンテール・カルロス家で起こったポリー殺害事件の詳細が、当事者であるジョルノ・フェレーラ自身によって語られています。特にネタバレにはならないので安心してお読み下さい。



【マツダイラ第13話 未公開シーン】

「……あの朝、私はポリーの誕生パーティーに向かうために家を出るところだった。妻はいつものように、私をガレージまで見送りに出ていた。そこへダンがやってきて、ポリーが好きなフランスのワインが手に入ったから持っていくようにと私に手渡した。ダンは別の用があってパーティーには行けないから、ワインは私が用意したと言えばいいと言った。私はその計らいに感謝して家を出た。」
「……ポリーの屋敷に着くと、私は早速ダンから手渡されたワインをポリーに見せ、自分がこの日のために買ってきたものだと言った。すると彼はたいそう喜んで、すぐに開けようと言った。ポリーは好きなワインに関しては結構うるさくて、まず自分が最初にテイスティングしたがる。それにその日はポリーが主役だったからな。……だが、そのダンから受け取ったワインには毒が盛られていたのだ。ポリーはワインを一口飲むやいなや突然苦しみ始め、部屋中をのたうち回ったあげくに口から血を吐きながら息絶えた。周りにいた者は皆ワインを持ち込んだ私を疑った。私は必死で弁明しようとしたが、そこへダンが突然やってきて、私がワインのコルクに注射針を刺しているところを目撃したと言い出したのだ!そしていきなりダンの直属の部下たちが入ってきて、私に銃を向けた。私は慌てて窓を突き破って屋敷から飛び出し、停まっていたクルマに乗り込んで何とか追っ手を振り切り、屋敷から逃げ出したのだ……。」



 ……さあ、いかがだったでしょうか。ポリー殺害の全容が明らかになりましたね。これが1人の登場人物の1セリフなのですから驚きですね。このセリフをカットした理由は、まず長すぎること、回りくどいこと、そして何と言っても、ここまで事件のことを詳しく誰かに教える必要性がないからですね。

 このセリフは松平に対して語られているセリフなのですが、松平はマフィアの人間ではありませんし、モンテール・カルロス一家とも無関係ですし、さらに10年も前の話を今更ここまで克明に語るのは、どう考えても不自然ですよね。ジョルノ・フェレーラ自身もこの事件のことは忘れたいと思っていますし、松平もこの事件に関して、あえてジョルノ・フェレーラの口から詳細を知りたいとは思わないでしょう。

 さて、Voiceでは過去に『マツダイラ』の未公開シーンだけでなく、『マツダイラ番外編』として慶喜と範子がまだ恋人同士だった頃を描いた恋愛エピソードをスピンオフ企画として公開しましたが、興味のある方は「範子と慶喜(その1)」「範子と慶喜(その2)」をご覧下さい。その他『マツダイラ』に関するVoiceの記事を参照したい方は、このページのタイトル下にある検索窓に「マツダイラ」と入力し検索して下さい。『マツダイラ』とは直接関係ない記事もヒットしてしまいますが、ご了承下さい。

 最新第13話「PUNISHMENT OF DEATH(仮題)」、間もなく公開!



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