Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ミハエル・シューマッハ引退宣言
2006年09月11日(月)

 F1でもうかなり前から言われ続けてきたXデーが、いよいよやって来た。昨日のF1第15戦イタリアグランプリ後の記者会見の席上、フェラーリのミハエル・シューマッハが、今シーズン限りでF1から引退することを自らの口で発表したのだ。

 一昨日の予選でのアロンソに対する不当なペナルティ、そしてその影響による昨日の決勝でのアロンソのリタイヤがなければ、僕にとってレース後のシューマッハの引退発表は、少しは感慨深いものだっただろう。

 しかし、一昨日と昨日の一件があったことで、レース後のお涙頂戴的なシューマッハの引退発表は、単なる茶番にしか見えなかった。当初シューマッハの引退発表は、レースが終わった後にチーム側から来季のドライバーラインアップと共に行われる予定だった。しかし、イタリアグランプリ主催者によるフェラーリを有利にさせるための八百長行為からメディアの目を逸らすため、そしてミハエル・シューマッハに対してそのことに関する記者からの質問が及ばないために、シューマッハがあえてレース後の記者会見の席上で口を開いたのではないかと推測してしまう。

 いずれにせよ、シューマッハの引退発表は多くのF1ファンの涙を誘ったようだが、僕自身はその直前のレース結果が到底受け入れがたいものだったので、全く以て何も感じることはなかった。僕はシューマッハの引退に対して、「お疲れさま」だとか「ありがとう」だとか、労いや感謝の気持ちは微塵もない。ただただ、これで長い不正の時代が一旦幕を閉じ、チャンピオンシップが少しは正常で健全なものになるだろうと安心しているだけだ。



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