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■ F1第8戦イギリスグランプリ(決勝)
2006年06月11日(日)
F1第8戦イギリスグランプリ決勝、今回のレースはスタート直後の3連高速コーナーのマゴッツ、ケベッツ、チャペルの途中(たぶんケベッツあたり)でスコット・スピード(トロロッソ)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、マーク・ウェバー(ウィリアムズ)の3台が絡んでリタイヤし、さらに8周目に自身にとってもチームにとってもホームグランプリだったジェンソン・バトン(ホンダ)がオイル漏れによって早々に戦列を去ってしまった以外には、特にこれと言って波乱もなく、スムーズなレース展開だったと思います。
ドラマがあったのは先頭集団、ポールポジションのフェルナンド・アロンソ(ルノー)は安定した速さで2位ライコネンを引き離し、最後まで独走でトップチェッカーを受けましたが、3番手スタートのミハエル・シューマッハは41周目の2度目のピットインの後、アウトラップで第2セクター、第3セクターのファステストを叩き出し、翌周にピットインしたライコネンを交わして2位に浮上し、優勝したアロンソに再び差を広げられはしたものの、その差を最小の2ポイントに抑えました。 さらにその後方ではアロンソのチームメイトであるジャン・カルロ・フィジケラが1回目のピットインでフェリペ・マッサ(フェラーリ)を交わして4位に浮上し、その後終盤には3位のライコネンに追いつき、ファイナルラップまで熾烈なバトルを展開しました。しかしフィジケラは最後までライコネンを抜くことはできず、表彰台を逃してしまいました。
マッサは5位に入り、その後ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン)が続き、7位と8位には、初日から好調だったBMWザウバーの2台が入り、2台揃ってチームに貴重なポイントをもたらしました。またスーパーアグリの2台も、今回は揃って完走を果たし、本拠地で何とか結果を残しました。
さて、まずはアロンソとシューマッハですが、シューマッハは今回何とか2位に食い込むことはできましたが、またしてもアロンソに敗北し、さらに2ポイント差を広げられてしまう結果となりました。ここシルバーストーンではシューマッハが勝つと予想していたのですが、やはりアロンソは今シーズン非常に安定していますね。これでアロンソは74ポイント、シューマッハは51ポイントとなり、その差は23ポイントにまで広がってしまいました。残るレースはあと10戦ですから、仮にシューマッハが残りのレースすべてで優勝したとしても、アロンソが2位表彰台に登り続ける限り逆転はできなくなってしまったことになり、事実上現時点では自力での逆転は不可能となり、シューマッハにとっては厳しい状況となってしまいました。 アロンソがリタイヤでもすれば状況はかなり好転するのですが、アロンソとルノーは非常に安定していて、ここまで全戦で1位か2位で表彰台に挙がっていますからねえ。今年もこのままアロンソがチャンピオンになってしまいそうな勢いですな。
スーパーアグリの2台は、今回久々のダブル完走を果たしたものの、その結果は非常に厳しいものであると言わざるを得ません。なぜなら、開幕当初は直接的なライバルと思われていたミッドランドの2台に周回遅れにされてしまいましたからねえ。ミッドランドが毎戦マシンを改良してきているのに対し、スーパーアグリは第11戦フランスグランプリでデビューする新型マシンの開発に追われ、現行マシンの改良は一切行われていませんから、そのあたりが今回の差に表れたのは言うまでもありません。
次戦カナダとその次のアメリカの2連戦は、我慢のレースを強いられそうですな。そしてその後のフランスグランプリでデビューする新型マシンSA−06では、せめてミッドランドと互角に戦えるようになって欲しいものです。でなきゃドライバーがかわいそすぎますよ……。
まあ、琢磨もモンターニュも、それは理解しているのでしょうけど……。
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