Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1第2戦マレーシアグランプリ(決勝)
2006年03月19日(日)

 いや〜、なかなか面白いレースでした。昨日書き忘れましたが、フィジケラ、バトンの開幕前好調だったルノーとホンダがフロントローを獲得し、デビュー2戦目のニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)が3番手、同僚のマーク・ウェバーを挟んで、速さはあるマクラーレン・メルセデスのライコネン、モントーヤが5・6番手で並び、さらにその後ろ7番手にはディフェンディングチャンピオンのアロンソ(ルノー)というスターティンググリッドの中、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が昨日の予選でエンジンを交換し10グリッド降格となり、14番手スタートという波乱の展開で幕を開けた決勝レースでした。

 スタートでは7番手スタートの新王者アロンソが絶妙のスタートを決め、一気にバトンの後ろ3位まで順位を上げます。一方そのオープニングラップの4コーナーでライコネンとクリエン(レッドブル)が接触し、何と優勝候補のライコネンが1周目でクラッシュし、早々に戦列を離れてしまいました。
 レースはフィジケラ、バトン、アロンソ、ウェバーの順で進む中、7周目には3番手スタートの注目のルーキー、ロズベルグがマシン後部から白煙を上げてストップ。16周目にはアロンソとの3番手争いを演じるウェバーがハイドロリック系のトラブルでリタイアと、序盤から5台が姿を消すサバイバルレースとなりました。

 そんな中、レース中盤にペースが上がらなかったバトンをアロンソが交わしてルノーのワンツー体制。その後レースは多少雨がぱらついたものの、ルノーが危なげない走りで最後まで走り切り、フィジケラが昨年の開幕戦オーストラリア以来3度目の優勝、アロンソが2位に入り、ルノーは「オールルノー」体制では、1982年の第11戦フランスグランプリでのルネ・アルヌー、アラン・プロスト以来となる実に24年振りのワンツーフィニッシュを飾りました。

 さて、注目の純日本チーム「スーパーアグリ」ですが、こちらは前戦バーレーンでは井出くんがトラブルでリタイヤを喫し、完走した琢磨も6回もピットインを余儀なくされて4周遅れという結果でしたが、今回はピット回数も2回で、3周遅れの13位最下位で2戦連続完走を果たしました。井出くんは残念ながら
今回も前回同様のメカニカルトラブルでリタイヤとなりました。

 しかし魅せてくれましたねえ琢磨くん!当面のライバルであるミッドランド、トロロッソらとポジション争いを演じ、本来の“攻めのレース”を展開した琢磨は、中盤最終コーナーでアグレッシブなオーバーテイクシーンを見せてファンを魅了しましたね!さすがは琢磨!弱小チームの4年落ちのマシンでも、その攻撃的な走りが光っていました!これがあるから琢磨ファンはやめられないんですよね〜!自分の置かれた状況下で最大限の働きをする、これが今の琢磨には最も重要なことだと思いますね。血気盛んなアロンソやライコネンを除く、ふにゃふにゃの軟弱ドライバーでは、なかなかこんなシーンは見せてくれませんからねえ。個人的にはあの琢磨のオーバーテイクシーンが今回のレースの最大のクライマックスだったと思っています。

 レース全体的には、ルノーの盤石のレースで、今年もルノーがトップをひた走りそうな勢いですな。信頼性がありますからねえ今年も。ルノーはトランスミッションが全10チーム中唯一の6速セミオートマチック(他はすべて7速)ですから、やっぱりエンジンにかかる負担が少ないんでしょうかねえ。他のチームも、6速セミオートマチックを試してみればいいのにと思うのですが。これだけ信頼性に違いがあるわけですから。



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