Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ミハエル、モナコの件で批判される
2005年05月27日(金)

 F1グランプリは今週末第7戦ヨーロッパグランプリを迎えますが、先週行われたモナコグランプリのゴールシーンのことで、何やらもめ事が起こっているようですな。

 モナコグランプリのゴールは4位アロンソ以下モントーヤ、ラルフ、ミハエル、そしてバリチェロが団子状態になってフィニッシュラインになだれ込むという状況だったのですが、7位だったミハエルはゴール直前に前をゆくラルフを抜いて1つでも順位を上げようと、ラインを変えてオーバーテイクを試み、結果ラルフとホイール同士が接触してしまいました。両者とも軽くホイールが触れただけで特に大事故にはならなかったのですが、当てられた方のラルフは「兄貴は頭がおかしいんじゃないのか?」とコメントしていました。
 で、シューマッハ兄弟はこの後一応和解したようなのですが、どうもミハエルのチームメイトのバリチェロも、ミハエルに対して厳しい批判をしているようです。

 バリチェロはヨーロッパグランプリの舞台であるドイツに入ってから、「シューマッハのやりかたには納得できない。今のフェラーリには3ポイントだって重要なもの。それをパァにするどころか危険な状況に追い込みかねないような彼の行動には全く納得できないね。このヨーロッパグランプリでは、僕が親切な男だなんて思わないほうがいいよ。もう僕はオーストリアで勝利を譲った時(2002年)のような僕じゃないんだ」と露骨に怒りをあらわにしています。バリチェロがミハエルに対してこれほどあからさまに不満を表したのは初めてのことで、相当不快感を示しているようですな。

 ミハエルはラルフの批判に対して「僕らはモーターレーシングをやっているんだ。あの時われわれはホンの100分の数秒というところで何台もが戦っていた。あとちょっとで前に行ける、と思った時に行かないなんてレーサーではないだろう。僕はただそれをしただけ。それがF1レースというものさ」とコメントしていました。

 僕的には、確かにミハエルの言う通りだと思います。少しでもチャンスがあったのなら、その一瞬の隙をついて前に出ようとするというのは、レーサーとして当然のことだと思いますね。しかも今シーズンのミハエルにとっては1ポイントでも多くポイントを稼ぎたいところですし、ミハエルがモナコで試みたチャレンジはアリだと思います。
 しかしまあ、運悪くラルフのホイールに当たってしまったので、あれは危険だったと言われてしまったのではないのでしょうか。仮にあの時ラルフと接触していなければ、ラルフもあそこまで兄を批判するようなことはなかったと思います。ですからまあ、「チャレンジを試みたものの失敗して当たってしまった」ということでしょうかね。

 ただ、バリチェロの批判は、どの時点のことを言っているのでしょうかね?ラルフと接触した時のことを言っているのでしょうか?それともそれ以前にミハエルがバリチェロを抜いた時のこと?確かモナコのファイナルラップは、最終コーナーまではバリチェロが前にいたはずなんですけどね。それが最終コーナーを回ってホームストレートに帰ってくる時には、いつの間にかミハエルが前に出ていました。ミハエルがバリチェロをオーバーテイクした時のシーンは画面には映りませんでしたが、その追い抜きが強引だったのでしょうかねえ。そのことに関してはいずれにしても、映像がないので何とも言えませんね。

 ところで、ミハエル命のどっかの誰かさんが、バリチェロの批判に対して「一瞬の隙をついて前に出ようとするのはレーサーとして当たり前のこと!」と豪語してバリチェロのことをケチョンケチョンにけなしていました。……だったら昨年のモナコのスタートの際に、琢磨がミハエルに当てながら追い抜いていった時に文句言うなよな〜。ミハエルは良くて琢磨はあかんのかい!……こういう自己中心的な考え方のヤツは、本当に頭に来ますな。
 この誰かさんは「バリチェロには早くどこかに行って欲しいです」と言っていましたが、僕はアンタに早くどこかに行って欲しいよと、声を大にして言いたいものです。

 ま、こんなバカなことを言うのは一人だけなんですけどね。



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