Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「シュレック」を観る
2004年06月27日(日)

 現在公開中のドリームワークスのアニメ映画「シュレック2」の1作目「シュレック」をビデオで観ました。元々僕はディズニー映画や宮崎アニメなどは好きで、ディズニー映画では「美女と野獣」「アラジン」「ライオンキング」「トイストーリー」「モンスターズインク」などは映画館に観に行ったりしました。「シュレック」はディズニー映画ではありませんが、系統はそれに近い作品ですし、数々の賞も受賞して結構話題になっている映画ですから、2作目を観る前に1作目を観ておこうと思ったわけです。

 今回はあえて日本語吹替版を借りてきました。オリジナルでは主役のシュレック役を「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズ、喋るロバ・ドンキー役をエディ・マーフィー、フィオナ姫をキャメロン・ディアスが演じていますが、日本語吹替版ではシュレック役をダウンタウンの浜ちゃん、フィオナ姫役を藤原紀香が演じています。フィオナ姫に関してはその容姿が僕的にはむしろキャメロン・ディアスよりも藤原紀香に似ていると思っていたのであまり違和感がありませんでしたが、シュレック役の浜ちゃんがピッタリと役にはまっていたのが興味深かったです。しかも吹替版のシュレックは、コテコテの関西弁ですからねえ!関西弁を喋る欧米の怪物なんて聞いたことがないですが、これが意外にもまったく違和感がなかったんですよ。あえて関西弁で喋らせたことで、浜ちゃんのリラックスした感じがシュレックのキャラとうまくマッチして、いい雰囲気を醸し出すことに成功していると思いました。
 ドンキー役の山寺宏一は元々声優さんですし、オリジナルの声を担当しているエディ・マーフィーの声も演じているのでまったく違和感なく、こういったキャラはお手のものといった感じでした。ファークアード卿というキャラはジョン・リスゴーが演じていますが、吹替版ではベテラン俳優の伊武雅刀が担当し、さすがにベテランだけあってジョン・リスゴーも超えるほどの性格俳優ぶりを見事に発揮していました。

 実際映画を観てみると、アニメとは思えないほどのリアルな質感にまず驚かされます。人間、特にフィオナ姫の肌の質感は実際の人間の肌に近い、とても透明感のある、光が凹凸によって乱反射する感じがすごかったですね。またキャラクター達の豊かな表情にも注目です。まるで本当に骨格があり、その骨格の上を肌が覆っていてシワや動きを見せているかのような精密さです。もちろん喋るときの唇の動きも、神経や血が通った、命のあるキャラクターのようでした。

 ストーリーに関しては、「ロード・オブ・ザ・リング」ほどの大スペクタクルな冒険をするわけではありませんが、笑いあり、涙ありと、むしろ心に訴えてくるような、この手のアニメ映画特有の温かさがありました。僕に子供がいたら絶対に見せたい映画ですね。愛に満ちあふれた、それでいて可笑しな21世紀のおとぎ話、皆さんもたまには温かい気持ちになってみませんか?「シュレック2」は是非とも劇場で観たいと思っています


≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加