Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1アメリカグランプリ(フリー走行)
2004年06月19日(土)

 前戦カナダもそうだったのですが、アメリカ大陸でのグランプリは日本時間の深夜から始まるので、昨夜未明に行われた金曜フリー走行の模様から。

 午前のセッションでは、バリチェロトップ、ミハエル2番手と続き、3番手には金曜日のヒーロー、アンソニー・デビッドソン(BAR・ホンダ/テストドライバー)が付けました。バトンは7位、琢磨は15番手とちょっとで遅れています。午後のセッションではバリチェロがまたもやトップ、そしてデビッドソンが2番手に浮上し、BAR・ホンダの好調ぶりをアピールしてくれました。ところが、琢磨はわずか3周走っただけでセッションを終え、タイムは午前中から上がっているものの順位は14番手。実は琢磨、ザウバーのフェリペ・マッサと接触した模様です。

 状況は、セッション開始後12分、アタックラップに入った佐藤のマシンが1コーナーのブレーキングで、先行するザウバーのフェリペ・マッサに行く手を阻まれ、接触してしまう。明らかにBAR・ホンダのペースが速く、青旗も出ていたにもかかわらずマッサはラインを譲ることなくターンイン。2台のマシンは絡んでコースアウト。マッサはコースに復帰したものの、佐藤のマシンは左フロントにダメージを受けてストップ。約10分の赤旗中断となったというもの。

 これに関してマッサは「あまりにも楽観的だし、そしてキミはどこかおかしいよと彼に言ってやったんだだ。スチュワードにも今回のアクシデントについて説明した。彼らは何らかの対処をすべきだよ。彼をストレートで見たけど、遙か彼方にいたんだ。僕はターンの準備を始めた時にも彼は横にいなかった。ターンした時にミラーを見ると彼がいて、そして僕の後部に激突したんだからね。」とコメント。
 一方の琢磨は「僕と彼のスピード差はかなりのものだった。だから彼にバンクエリアで急速に接近してしまった。2回も青旗が振られているのを見たから当然の成り行きとして、ターン1でオーバーテイクになるものだと思ったんだ。だけども残念ながら接触してしまった。僕からしてみたら、彼は信じられないよ。僕はオーバーテイクしようとしてはいなかった。彼があまりにもスローに走行していたから追いついてしまっただけなんだ。彼に追いついたためにラインを変えなければならなかった。彼も遅かったことを認めている。だけどもラインを変更しなかったんだ。今回はレースではないだけに、そんなことは全く不要だったよ。」と反論しているようです。

 こればっかりは実際に映像を見ていないから何とも言えませんが、いずれにしてもレースではなくフリー走行ですから、全く意味のないクラッシュと言っていいでしょうね。マッサも琢磨も共にテストドライバーの期間を挟んでのレギュラー2年目、まだまだ経験が浅く、キャリアが同じ者同士と言うことで多少ライバル視している部分もあったのか、いずれにしても、ケンカ両成敗といった感じでしょうかね。映像が見られないから僕的には何も言えませんね。

 しかし、琢磨は毎回毎回、何かが起こってしまいますね。接触したりスピンしたりオーバーランしたりエンジンブローになったり……応援している身としては何とも胃が痛いですな。


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