Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn
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7年目の母校訪問
2004年05月05日(水)
僕が大阪芸術大学を卒業してから7年が経過しましたが、この度7年ぶりに思い出の母校を訪れるという夢が実現しました。7年ぶりといっても、実は卒業してから2年後に友達の結婚式で大阪へ行った際、夜の芸大には来たことがあるのですが、昼間訪れたのは今回が卒業以来初めてです。
大阪芸大は広大な敷地を有しており、建築学科や環境計画学科などがあるので、キャンパスや建物には様々な工夫や斬新なアイディアが施されています。キャンパスの至る所に緑が生い茂り、建物は全てコンクリートの打ちっ放しで造られているので、シンプルでありながら何年経っても飽きることがなく、ただ歩くだけでも気持ちのいいキャンパスは、芸術を学ぶ環境としては最高の環境だと言えるでしょう。
基本的には僕が通っていた頃と全く変わっていませんでしたが、当時グラウンドだった一番奥の敷地には、新たに新しい校舎が増築されていました。この新しい校舎は、変わった色のタイルが壁面に貼られており、その校舎だけを見ればパッと見は小じゃれたホテルのような雰囲気なのですが、建物自体は特に特徴があるわけでもなく、他の打ちっ放しの建物と色合いが著しく違うのでこの校舎だけが浮いてしまっていました。また当時裏山のあった敷地には、まるでシャルル・ドゴール空港のような全面ガラス張りの体育館ができていて、これも建物単体を見るととても美しい建物なのですが、やはり他の校舎と比べてイメージが違いすぎて、別の施設のように思えてしまいます。実はこの体育館、僕が通っていた頃に工事が着工されたのですが、裏山を潰したら地下から古墳が発見されて、しばらくその調査のために工事が中断されたという経緯があります。
敷地の一番奥だけ新しい建物が増築されたとはいえ、そこに至るまでの敷地はほぼ当時のままの風景だったので、歩きながら学生時代の思い出がたくさん甦ってきました。ただ、キャンパスを覆う緑は当時よりかなり成長しているか増えているような気がして、何だか「天空の城ラピュタ」の中を冒険しているような幻想的な気分にすらなりました。僕は学生時代、大学のすぐ近くに下宿していたので、授業がない日でも暇なときは学生食堂にご飯を食べに行ったり友達に会いに行ったり、夜は夜で敷地内で宴会を開いたり肝試しに行ったりしたもので、学業だけでなく生活の一部として密着していたような気がします。そう言えば当時貧乏だった僕は、夜な夜な大学のトイレに忍び込んでトイレットペーパーを盗んだりもしてたなあ……。
僕はこの大学に入り、勉強だけでなく、人間として多くのことを学びました。素晴らしい出会いがたくさんありました。今でも大学時代の友情はしっかりと続いています。おそらく生涯を通じて付き合っていける仲間たちだと思っています。僕にとっては東大や早稲田よりもすごい大学に入ったと思っています。ここに通った4年間の思い出は忘れることはないでしょう。お金と時間さえあれば、もっと通っていたかったと思っています。しかし、ここに通っていたから今の自分があるというのも事実です。素晴らしかった大学時代の思い出を胸に、これからもっともっと素晴らしい人生を歩んでいこうと思っています。
大阪芸大のキャンパス
正面玄関にて
近年増設された体育館
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