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枠の中で揺れていた 私の針が振り切れた。 それはサラくんが私を つねった時だった。 二の腕の柔らかい部分を ぎゅうと掴まれる。 手加減なしかと思うほどの 痛みが私を弱らせる。 姿勢が保てない。 顔を上げていられない。 叫べない代わりにせめて 素直に痛いとつぶやいた。 右も左もあとが残るほどに されたあとは息をする事 しかできなかった。 彼が噛みたい、と言えば 掌を差し出し カーディガンに丸く唾液が 残っていたのも後で見た。 とはいえ すべては私の希望のもと。 誰でもが叶えてくれる わけではない私の願いを サラくんは叶えてくれる。 ああ、 いつまでもここに居ないで 次の場所へ進みたい。 そう思った途端に過去の 思い出が私を曇らせた。 |