アイゾウ

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2019年11月17日(日)
一手。2



夕暮れをとうに過ぎた頃、
サラくんはやって来た。
乾杯して食べて飲んで。
当たり障りのない話をし
それでも私なりに今までより
自分の趣味嗜好を話し、
解放するように努めていた。
今夜中に彼と崩れることは
ないけれど、なんとなく
時間が惜しくて焦っていた。


L字に座る私たちの間には
ほんの少しだけ距離があって。
埋めたくても埋められず
自然なきっかけも見つけられず
ほとほと困ってきた頃、
サラくんの方からこちらへ
寄ってきてくれた。


あ、嬉しい
そう強く思ったのは
同時に私の右手が彼の手に
包まれたからだった。



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