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ほろほろと酔ってきて、 指と歯だけども 身体的接触もできたことで 少しは進展しているという 安心感が私を緩ませる。 先の愚痴はエスカレートし、 今後への不安をこぼした時 私は両ひじをテーブルにつき 頭を抱えて涙をこらえた。 甘えたくなってわざと言う。 「なんだか泣きそうです」 こんな、見え見えな態度は かっこ悪い。 思い直して顔をあげて できるだけ普通の表情を作る。 変わりに直球で言った。 「今日、できたら手を繋ぎ たかったんです。でも 繋いだら食べられなくなる からなかなか言えなくて。」 これならどうだろう。 素直でひかえめ。でも今日の 私の密かで重要な目標だった。 彼は手を繋いでくれた。 私の左手が彼の左手に包まれ ゆっくり撫でられ、心底 ほっとできた。 そしてまた私は緩みだした。 |