徒然な雑文

ぢゅん【MAIL

最近?読んだ本
2005年05月21日(土)

と言っても去年読んだ本とか入ってますけど。

『ウンベルト・エーコの文体練習』
ロリータとかクオレとか聖書とかその他諸々のパロディ。
こんな人がこんな本書いてたんですね。
カバーには「何が原作かすぐに分かった人もまるで分からないあなたも、読めば抱腹絶倒、楽しい遊び心いっぱい!」
と言ったよーな事が書いてあるんですが。
半分以上ネタが分からないし分からないとやっぱり面白くないです(笑)
しかも註釈がほとんど無い。
日本語版にはそれなりの説明が欲しかったですね。
作品を知ってる知らない以前に、一般常識が違うんじゃなかろーかと。
元ネタが分かる作品はそれなりに面白かったです。
ボルヘスの作品なんか過去1冊しか読んだこと無くて、しかも「冗長でつまんねー!」という程度の印象しか持たなかったのに、本書でその回りくどさ加減がしっかり再現されているのを面白く感じてしまいました。
ボルヘス読んでて良かった!と思いましたよ(笑)
んで、一番ウケた短編が「ノニータ」。
ノニータという80歳の女性に恋焦がれた末、犯罪に走る主人公の名前がウンベルト・ウンベルトですよ!
(ちなみに「ロリータ」の主人公はハンバート・ハンバート)

『留学』(遠藤周作)
第二章の「留学生」は後の「沈黙」に繋がる主題で、信者でありながらこういう作品を書けるという事に改めて敬服。
第三章「汝も、また」はマルキ・ド・サドの研究の為に留学する大学講師の話。仏蘭西とか巴里とかいう表記に時代を感じまくり。
短大生が卒業旅行で行けるよーな場所になるとは、当時の人は夢にも思わなかっただろうなあ。
んでもって主人公のサド研究が単なる設定で終わらず、結構な頁数が割かれているのが一粒で二度美味しい感じ(笑)
まぁ、一〜三章のどれも暗い話なんですけどね。

『回想の江戸川乱歩』(小林信彦)
好きな作家が好きな作家について書いてるなんて買うしかないじゃん!と即購入。故人への尊敬が行間から感じられる文章が好感。
ヒッチコックマガジン(スポンサーが乱歩)編集長時代の話が主。
ヒッチコックも好きなんだよ〜。てな訳で満足。



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