| 2006年07月08日(土) |
「青い夏」 伊勢正三、山本潤子 1999.8.4 |
6月に見た「アコースティックナイト」で正やんが歌った「青い夏」。 すごく感動したので、CDを注文してみたところすでに廃盤。 なので、有線にリクエストしてみた。 さすが有線!ありがとうございます。ちゃんとかけてくれて感謝、感激。
この歌はみかんの白い花がゆれる夏の歌だ。 内容は学生の恋人同士が、進学か就職か何かの夢を追うかでどちらかが町を離れていくという歌だ。 潤子さんの声のほうがよく聞こえるので、女性の側の歌かと思うけれど、 決してそうではない。 お互いが同じ思いなのだと、男性の歌でもなく女性の歌でもなく二人の思いを歌っているということが伝わる。 「なごり雪」と決定的に違う点は季節が夏だということだ。 「なごり雪」は春先に決定的に別れていく歌だと思うが、こちらは夏だ。 海を眺めながら、 「別れましょうと切り出すのは明日でもいい」となんだか余裕がある。 夏だから余裕があるんだと思った。 進路が決まり、約束も何もない恋が町を離れていくそれだけのこと、 そう、それだけのことだけど、 「好きなのに離れ離れをうらんであげる」という どうしようもないもどかしさ。 大人の恋ならば行かないでほしいとか、一緒に行くとかの決断を迫られるのだろうけど、この若くて淡い恋はここが行き止まりなのだ。 残るわけにもいかず、ついていくのも無理でだんだんと想い出になっていく。 こういう別れ方は大人になっても、いつまでも形を変えてついてくるものかもしれない。 心からいい歌だと思う。 「アコースティックナイト」では正やんがソロで歌ったけど、きょう聞いたのは潤子さんとのデュエット。 潤子さんのやさしい声で「ずっと、うらんであげる」と歌われると泪がこぼれた。
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