| 2006年05月23日(火) |
『Portable Tunes-HARCO CM WORKS』 HARCO 2006.4.26 |
私はHARCOというアーティストをぜんぜん知らなかった。 銀色夏生さんの「メール交換」という本で初めてHARCOというアーティストを知り、興味を持った。 アルバムジャケットに写っている青年は、 不器用な家庭教師をやっている大学生のような感じで 顔を見ただけで、ああこの人はこういう声だろうなと思いながらCDを聴いてみた。 そしたら1曲目から予想通りの声で思わず「あたった〜。」とつぶやいてしまった。 1曲目の「世界でいちばん頑張ってる君に」という曲は、 シングルにしてもいいほどに、とてもインパクトのあるいい曲でスズキアルトのCMソングだ。 現にシングルで出ているようだ。 このアルバムの曲はすべてCMソングの曲なのだが、私は聴いたことがあるのかないのかわからない。 聴いていても記憶に残ってないのだろう。 3曲目の「カゴメ野菜スープ」はカゴメ野菜スープの特色そのものを歌詞にして印象的なメロディをつけている。 スキャットだけでさっぱり何かわからない曲もあり、 映像がないと何のことかわからなかったりするけど、 なんだが面白いしほっとする。 わからないのにほっとするというのは HARCOというアーティストの声の魅力と 曲作りの腕にほかならない。 腕とセンスがなければCMソングなんて書けない。 いきなり「賃貸で部屋探そう〜〜♪」なんて流れると笑ってしまう。 「私のマウススプレー」という曲では (一大決心して髪を切ったのに、1日だれも気づいてくれなかった。そんなときはマウススプレーで気分を変えよう。)といった感じの歌で、 歌を聴いているとその状況がよくわかって楽しい。 木琴をたたいているだけの曲もあるし、普通のアルバムには入れられないようなユニークな曲がたくさんだ。 面白い。 HARCOという人はとんでもない才能を持っている人なんだということがよくわかった。
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