| 2005年07月20日(水) |
「伝えたいことがあるんだ」 小田和正 1997.11.21 |
小田さんの新譜「そうかな」も良かったけれど、私はこの97年のベストアルバムがお気に入り。 小田さんの歌はたとえ悲しい歌でもその声のきれいさで、悲しい歌がきれいな歌になっていると思う。 たとえばオフコース時代の「秋の気配」は ♪ぼーくがー あーなたーから はなれてゆく と完全に彼女を置き去りにする男性の歌なのに、小田さんのあの声でそれを歌われたりしたら、残された女性は「悲しいけれどこれは美しい想い出になるのね。」と受け止めるしかない。決してうらんだりできない終り方になる。 しかも秋の気配の中ではなぜ僕があなたから離れていくのか理由を述べていない。 単に心変わりかあきてしまったという事なんだろうと想像できるけど、別れを切り出す男の歌としては、よくあれだけ美しく書いて歌えたものだなあと20代の頃から妙に感心していた。 ソロになってからの小田さんの歌は未来を信じて行こうとか、大切な人やものを大事にしようというような歌が多かったと思う。 このベストアルバムでもそういったメッセージが多い。 小田さんのきれいな声でそういったメッセージを歌われると、ちょっときれいすぎるけど、そうだなあとうなずいたりしてしまう。 このアルバムに収録されている「君との想い出」では、珍しく小田さんは ♪誰もいない冬の海を歩く 二人が好き あんなふうに君に会えた あの夏の日が好き I was wrong I was wrong アイ・ワズ・ロング〜〜!! 俺が悪かったとざんげしている。この歌を聴いたときは驚いた。 小田さんが自分が間違っていたなんて歌うんだなあと妙な衝撃を受けた。 あとやっぱり大好きな曲は「ラブ・ストーリーは突然に」で当時は「東京ラブストーリー」とこの曲に多いにはまった。 三連符ぎみに歌う ♪あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら 僕等は いつまでも 見知らぬ二人のまま は今でも名フレーズだと思う。このフレーズがラブソングのすべてを語っている。
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