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木津未来会議の日記
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2010年12月22日(水) 議員定数に結論が出ました!

12月議会が終了しました。

12月2日に始まって21日間でした。
私は、委員の委員会、本会議はもちろん、所属の委員会以外も傍聴しました。議員定数削減条例の改正は、議会運営委員会で話しあわれました。

12月14日の日記でも報告していますように、公聴会で市民の方のご意見をお聞きし、その後の1時より委員会が開かれ、公聴会の意見などを参考にして結論が出されました。
私も傍聴のはずだったのですが、委員より提案者の一人として、委員会への出席が求められ、委員全員が賛成をされたので、私も議会運営委員会の審査に関わることとなりました。提案者の一人ではあったのですが、本会議でも委員会でも発言する機会がなかなかなかったので、絶好の機会を与えていただき、自分が思う議員2名減をすることへの思いをお話しすることができました。

そして本会議での議決となったわけです。
委員長報告のあと、質疑、討論を経て採決となりました。
まず最初に削減に反対の方の討論です。
賛成、反対と続き、最後が私の討論です。
以下が私の討論内容です。

くれは 発議10号「木津川市議会議員の定数を定める条例の一部改正について」賛成の立場で討論します。
私が本条例の改正に賛成する理由は5点です。

1点目は、合併前の木津町時の特別委員会に新市の議員定数について議員1人ずつの意見を述べる機会がありました。その際私は、「議員報酬を木津町と同じ24万5千円、定数の30人」との考えを述べました。報酬を上げずに議員定数を法定定数一杯にすることを提案したわけです。その後合併協議会で定数は26人、報酬35万円と決定されました。
この4年間議会に入った一人として議会の中から見て感じることは、委員会審査などで感じているのですが、特に予算決算特別委員会などにおいて、十分に議論できないと感じます。決算・予算を議長・監査を除く全議員が構成することはその重みからしてもその方向が望ましいのは言うまでもないことでありますが、質疑されない方もいる中、人数が多いと感じているのです。

また、2点目は、今回の提案はまず、議会改革ありきということです。私はこの間、議会の活性化をもとめ、また議員の不正防止を求めて紹介議員として請願を提案してきました。残念ながら、議会の意思は不採択ではありましたが、結果として議会基本条例も倫理条例も策定に向けて議会全体として動いてきました。その議会改革とセットで議員、議会自らが削減を提案することはさらなる改革につながると思うからです。

3点目は、8月の基本条例説明会、11月の議会報告会、合計7会場で開催しましたが、そのすべてに私は出席をしました。7回の市民の皆様との意見交換を通じ、多くの多様な市民の方のご意見やご批判、提案などを直接お聞きしました。議会が市民に開かれていくことを実感したものです。
議員定数を減らすことは民意の反映がされなくなると、削減に反対される方からのご意見ですが、
議員として市民の意見を聞く機会を多様に設けていくこと、さらには請願や陳情、要望など市民の方の意見を直接議会や行政に届ける手法は今まで同様存在すること、さらには基本条例において請願、陳情を市民の政策提案と位置付けていることなど、民意を反映し届ける手法はさらに拡充していく意味において、議員定数の削減即、民意が反映しないとはならないとお伝えしたい。
山梨学院大学の江藤教授は議会改革を踏まえず、時流にのって報酬削減や定数削減の邁進することは議会の自殺行為であると言われています。その通りであると感じます。木津川市の場合は、そうではなく、議会改革を踏まえ、市民アンケートや公聴会を経ての議論であり、その中でまさしく今結論が出されようとしていると思います。

4点目は、26人のままで1人当たりの2万7千円の月額報酬を削減し、24人にすることと同様の行財政効果があるとの定数削減に反対する方からの意見がありました。
この件については、私は全くNOであります。それは、市民の代弁者である議会は多様な年齢層・男女で構成されるものだと思うからです。木津川市の議員報酬、府内の市で1番少ないです。政務調査費も多いとは言えない状況です。ますます議員の役割が重要となる中、十分な働きを保障するためにも、今の報酬を引き下げることはすべきではないとの思いからです。若い働き盛りの男性や女性が構成する議会であるためにも、報酬は引き下げない方向でと思うからです。ましてや私はこの定数減に行財政改革の視点で賛意を示しているわけではないので、定数と報酬削減をすり替えた議論には、違和感を感じます。

最後に、定数削減により、少数精鋭ではなく、優秀な議員が出られなくなると削減に反対の意見を述べられています。このことは、市民に対して失礼な発言であると私は思います。木津長時に、合併の判断を住民投票で決めたいと議員提案した住民投票条例の審議のとき、市民には判断ができない、代表である議員がするものだと言われた議員の方がおられました。その発言を思い出したわけです。市民の意思を市民の判断を否定する、さらに言えば、市民を冒とくする発言であると思います。

以上の点より、私は今回の議員定数を2名減らして24名とすることに賛成するものです。議員の皆さまの賛同をお願いして賛成討論とします。


討論のあと、採決となりました。賛成多数で議員定数を24人にすることに決定しました。

賛成:伊藤、大西、尾崎、織田、片岡、倉、阪本、七条、島野、炭本
   出栗、西岡、深山、山本、吉元、くれは
反対:梶田、木村、酒井、高味、曽我、中谷、宮嶋、森岡、村城 
(敬称略)


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